講談社文庫
八年後のたけくらべ

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 234p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062738750
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

明治二十七年春、私は生れ育った東京下谷区大音寺前に帰ってきた…。あの信如と美登利のその後の運命を描いた表題作ほか、妹邦子が見た、姉夏子との別れの「葬列」、注目作「お力のにごりえ」など全五篇を収録。明治の青春と喪失の哀しみを体現した樋口一葉に、平成の作家が捧げた比類なきオマージュ。

著者等紹介

領家高子[リョウケタカコ]
1956年、東京向島に生まれる。両国高校卒業後、東京外国語大学ドイツ語科に学ぶ
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Tonex

34
樋口一葉のオマージュに満ちた短篇五篇。表題作の「八年後のたけくらべ」のみ読んだ。タイトルどおり樋口一葉の名作「たけくらべ」の八年後の世界を描いたもの。全然期待せずに読んだが、思ったより良かった。▼信如の友人で横山源之助という人が出てくるが、実在の人物。『日本之下層社会』を書いたジャーナリスト。2016/05/04

Pon&Aki

0
信如のその後は良かったです。美登利への想いを自分の中で反芻しながら修行し、高潔な志を失わない。片や正太郎や美登利は、汚れて欲しくないという希望通り過ぎて不自然です。場は性風俗業界なのですから、例えば、正太郎は’わがままな美登利が自分を曲げずに美しく生き続けるために’金融界や裏社会の重鎮を紹介してパトロンにし、自分もその重鎮たちと懇ろになって出世して行く。そして’好きだから’美登利のビジネスだけでなく性愛のパートナーにもなっている…。そんな白黒付け切れないノワールな雰囲気も良いのでは?!個人の意見ですが💦2020/02/29

悸村成一

0
小説5編。1292018/09/08

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/1504506
  • ご注意事項