内容説明
大統領のアタマの中では天使が舞っている!「十字軍」や「悪の枢軸」などの妄言に、世界はウンザリするばかり。ブッシュを熱烈に支持し、戦争へとひた走る連中の思考界路とは?彼らの驚くほど単純な世界観を歴史的・宗教的文脈から読み解き、アメリカというきわめて特殊な国家の本質に迫る緊急書き下ろし。
目次
原理主義者(?)ジョージ・ブッシュ(父と子;司法長官アシュクロフトとその支持者;奇妙な双子―ブッシュとビンラディン)
マニフェスト・デスティニーの呪縛(「文明化」の使命;米西戦争―「アメリカの戦争」の原型;「十字軍」発言と「悪の枢軸」)
悲しみの「聖地」(アメリカにとっての9・11;底なしの恐怖感;やられる前にやれ―ブッシュ・ドクトリン)
「見えざる国教」と「アメリカの夢」(「見えざる国教」とは何か;「星条旗に対する宣誓」判決;「神のもとなる国家」のゆくえ)
著者等紹介
森孝一[モリコウイチ]
1946年生まれ。同志社大学大学院神学研究科修了。米国・バークレー神学大学院連合(GTU)博士課程修了。Th.D(神学博士)。現在、同志社大学神学部教授。専攻はアメリカ宗教史
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感想・レビュー
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perLod(ピリオド)🇷🇺🇨🇳🇮🇷🇿🇦🇵🇸🇾🇪🇸🇾🇱🇧🇨🇺
7
2003年刊で、初読は2007年以前。当時は「もちろん」大量破壊兵器などなかったイラク戦争という世紀の愚行が何故起こされたのかと言う答えが欲しかった。ネオコンを知ったのもこの本だった。さてそれから十数年、再読は自らの知見を振り返る機会かもしれない。はじめに。なだいなだ氏が引用されているが、当時から見ても一昔前のサイバーパンクの世界、大企業が国家と化した国。なお「プレコジンの乱」についてある陰謀論者さんのご意見では、私企業が国家を脅かす位巨大になったから今度のような事件が起きる、ロシアの方が健全とのこと。→2023/07/01
perLod(ピリオド)🇷🇺🇨🇳🇮🇷🇿🇦🇵🇸🇾🇪🇸🇾🇱🇧🇨🇺
6
登録忘れ本。2003年刊。イラク戦争後にその理不尽さとバカバカしさに答えが欲しくて読んだ。
kohaku
0
タイトルや装丁から想像したような揶揄的・攻撃的な感じでは全然ないな~と思っていたら、あとがきに編集者から提示されたタイトルと装丁に「少々戸惑った」と書いてあった。2013/06/21