内容説明
大手都銀・協立銀行の竹中治夫は、上層部からの特命を帯び、総会屋対策に奔走する。その過程で心ならずも不正融資に手を貸してしまう羽目に。組織と個人の狭間で葛藤しながら、闇の勢力との交渉に苦しむ。ダーティな融資、預金者の信用を喪失する銀行の、泥まみれな実態に鋭いメスを入れ、衝撃を与えた力作。
著者等紹介
高杉良[タカスギリョウ]
1939年東京都生まれ。専門紙記者・編集長を経て、1975年『虚構の城』でデビュー。以後、企業小説・経済小説を次々に発表する
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感想・レビュー
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i-miya
26
2012.06.24(再読)高杉良著。 2012.06.19 木で鼻をくくる無味乾燥の論文が多い、ほとんど読まれない。 無料配布、だいたい500部。 1000増刷、またたくまに1000増刷、さらに、500。 わずか2W。 バブルは経済政策の失敗、・・・金融緩和や景気回復のために実施した・・・経済対策が、資産インフレを起こした。 大蔵省が自らの政策失敗を反省し、バブル発生のメカニズムと崩壊後の政策を分析した点-ブーム。 「バブルの始末書」西岡、銀行局担当審議官から、現在のポストへ移ったとき、思い立った。 2012/06/24
おおとろ
8
☆☆☆☆ 再読2024/04/09
しーふぉ
6
バブルの後始末、総会屋対策などに奮闘する銀行マン。当時の政治、経済の実状が分かる。2013/07/14
山内 ダイスケ
2
最近読んだ佐高の論評本に触発され、本棚の奥から取り出して数年ぶりに再読 今も、なお傷ついたままの日本経済。修復が不可能なことも、これを読んでるとわかる気がする。2017/02/04
だっち
1
★★☆☆☆2016/11/19