感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
JunTHR
4
およそ20年前の著作。今とは状況は違う部分もあろうが、オリンピックを前に改めて「排除」され始めているホームレスたちのことなども考えながら読んだ。取材というよりも濃密な関わり合いのなかで掬い上げられた新宿のホームレスたちの生き方や人生の物語が、誰にもでも起こりうることとして読めるし、一方でホームレスになってしまった人たちの傾向も伝わる。取材期間で、何人ものホームレスたちが入ったり消えたり、入院したり、亡くなったりと、目まぐるしいくらいに変化していくのに驚く。それに、溶け込み、介入していく著者の誠実さも良い。2017/03/30
バカ殿。
2
当時ダンボールハウス、新宿にたくさんあったなぁ、2018/01/27
つちのこ
1
著者は5年近くもホームレスたちと係わり、実際にダンボールハウスで起居し、酒を酌み交わし、同じものを食べて同じ目線で接してきた。ほんの短い間に何人もの親しかったホームレスの死に遭遇し、過酷な現実から生きることの厳しさを語り、現代人が忘れてしまったような自由人としての生き方をホームレスたちに見出し、熱く語っていく。突撃ルポのように軽いものではなく、ライフワークとしての執念がにじみ出てくるような労作であった。(2002.1記)2002/01/20
ぱる
0
★★★★☆