内容説明
ホモルーデンスとして生まれた諸君。笑うべし、遊ぶべし。楽しみの先に疑問があり、それが思索へとつながり哲学へ至る(かもしれない)。へ理屈は楽しい。詭弁は愉快だ!“笑う哲学者”土屋賢二のエッセンスがつまったエッセイ+英国留学時にやりとりされた絶品「滞英往復書簡録」が収録された、生活がうるおう一冊。
目次
吾輩ハ哲学デアル
所有の概念
健康法の原理
働く女性の意識調査
男とは何か
スポーツは有害である
言い訳の形而上学
成熟の苦しみ
会議は暴れる
わたしが出所した日
効率的な無駄の作り方
卒業はいかにしてなされるか
著者等紹介
土屋賢二[ツチヤケンジ]
1944年岡山県生まれ。東京大学文学部哲学科卒。現在、お茶の水女子大学教授。独特の人を喰った文体で数多くの面白エッセイと数少ない哲学論文集を出版している
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ehirano1
79
これはいつもより毒が少なめでした。でもやっぱり核心を憑いてくるところは感服します。最終ページ付近に著者が繋がれた犬と一緒に写ってる写真が掲載されているのですが、キャプションには「写真は、首輪をつけていな方が筆者」とあり壮大に噴きましたwww。2021/06/24
ミカママ
22
この筆者のエッセイ集も3作目、なーんかパターンが似ていて飽きてきたかな、とおもったのもつかの間、ケンブリッジ留学当時のご友人との往復書簡に笑った!類友ですね~。さぁ次の(ツチケンの)著作、行きましょう!2013/06/30
スプリント
12
大学教授と哲学者のいわゆるステレオタイプ的なイメージにぴったり合致する内容でした。良い意味でウィットに富んだ、悪い意味で屁理屈満載の文章はかなりツボにハマりました。助手の方はなんとなく女優の市川 実日子さんなイメージです。2015/02/06
空猫
12
再読。哲学的、あるいは論理的な文章で見かける表現を用いて、無意味な回り道を繰り返していく、パスティーシュだが、文体模倣をしているのも多分当人の文章や講義であって、ともかくツチヤ流韜晦・言い訳に満ちたユーモア・エッセイ。文春連載のものよりも、テーマ性がある(ような気もする)ので、最初から最後までネタとして思いついたことは一つしかなかったのかもしれないと危惧される週刊連載エッセイよりは内容がある気がしないでもないが、内容などはとりあえずどうでもいいし、最終的にもどうでもいいのだということがよく分かる。2014/12/14
ハカセ
9
「書簡集」は本当にこんなやり取りをやっていたのなら、相当なもんだと思う。いろんな意味で。でも、この人が特別に面白いんじゃなくて僕達が過ごしている日常って実は面白いことに溢れているんだと思う。それをこんな風に面白おかしく話す術を持たないだけであって。2011/11/03