講談社文庫
権力必腐―日本経済混迷の元凶を糾す

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  • サイズ 文庫判/ページ数 263p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062733052
  • NDC分類 330.4
  • Cコード C0195

内容説明

政官財の人心荒廃ぶりは目に余る。あいつぐ汚職と不祥事の発覚など、あきれてものがいえない。その背景には、日本を牛耳る老害財界人、銀行に食い込むブラック集団など、根深い腐蝕の構図がある。権力の闇に光をあて、今や最悪のシナリオを描く日本のトップたちを叱る。混迷の時代を斬る著者初の社会評論。

目次

1 タブーへの挑戦―日本を牛耳る「裸の王様」たち
2 老害財界人は引退せよ
3 最悪のシナリオを選んだ日本―筑紫哲也対論
4 高杉良の一刀両断
5 真の愛国心とは―日本の恩人・フレッド和田「熱き心」の九十年
6 経済小説とその取材現場

著者等紹介

高杉良[タカスギリョウ]
1939年東京都生まれ。専門紙記者・編集長を経て、1975年『虚構の城』でデビュー。以後、企業小説・経済小説を次々に発表する
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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nobody

4
『経済必腐』とかだったらまだ羊頭の罪は軽かったのだが。生涯雇用を認めながら相談役排除を求めるのが矛盾するとお気づきにならない。日本では会社は共同体なのだ。今更80年代初頭の中国経済レポートを読まされるのは辛い。本にはこうした水増しというのを免れぬらしい。接待も是々非々で過剰なのがいけないのであって、2:1の割合で接待返しをすれば問題ないのだという。元特捜検事の若狭勝が「1点1000円くらいの賭け麻雀だったら賭博罪にあたらない」といってあの辛坊治郎にやり込められていたように、どうも根本的に感覚が違うようだ。2022/07/03

gogoolump

2
高杉良の経済、財界、政治に対しての意見と過去の作品の経緯などを含めた作品である。基本的に全て実名で当時の経済状況を知るには良い作品だとおもう。2016/09/25

讃壽鐵朗

1
現役時代でなくては、読めない本。

悸村成一

1
バブル期の狂奔など全然知らず、金融ビッグバンとも無縁だし、ずっと自分は貧乏を余儀なくされて来た事だなァ 112014/01/16

Shoichi Kambe

0
*「経済界」誌上で佐藤氏(主幹)は、多くの財界人を叩いている…。企業が「経済界」に広告を出す場合、そのほとんどが総務部扱いになっている。 *大蔵省が金融についてすべてのことを決めて、証券会社のお偉方は大蔵省に行って、…サジェスチョンを受けたら喜んで帰ってきてそのとおりにする。…国営の金融機関とあまり変わらない。 *第一勧銀から多額の融資を引き出し、野村證券の株購入資金に充て、損失補填や利益供与を強要していた小池隆一容疑者…総会屋 *先進国で日本の金融ほどヤクザ社会の侵食を許している国はないでしょう。2021/12/11

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