講談社+α新書<br> 毒になる生食、薬になる生食

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講談社+α新書
毒になる生食、薬になる生食

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  • サイズ 新書判/ページ数 179p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784062727570
  • NDC分類 493.157
  • Cコード C0247

出版社内容情報

レバ刺し、ユッケなど「おいしい生モノ」には危険がいっぱい! 野菜や果物で免疫力を高めれば、O157も寄生虫もこわくない!!レバ刺し、ユッケなど「おいしい生モノ」には危険がいっぱい!
野菜や果物で腸内細菌を増やして免疫力を高めれば、O157も寄生虫もこわくない!

レバ刺しや肉の生食は、免疫力の低下している日本人にはとても危険なのです。免疫力のある人が腸管出血性大腸菌を飲み込んでも、たいしたことにはなりませんが、免疫力が低下している人では重症になったり、ときには死亡したりすることもあります。本書では、O157を飲み込んでも発病しない方法をまず解説してみました。世界に目を向けると、抗生物質の効かない多剤耐性の食中毒菌が各地で拡散し、日本にも侵入しています。本書では、これらの食中毒の現状と、それに対処する方法も考えてみました。生の肉や魚が大好きな人には、ぜひ本書を読んでいただきたいと思っています。――<「はじめに」より抜粋>

●O111の毒性が強くなった
●オリゴ糖で食中毒を予防
●もっともおそろしい病原大腸菌O104
●O157の感染を抑える腸内細菌
●カンピロバクターがおそろしい
●地ドリのレバ刺しもおそろしい
●生食が薬になる場合もある
●「生魚・うまい魚」にも落とし穴
●ブタのレバ刺しで新しい食中毒
●養殖ヒラメから新型クドア属原虫

はじめに
第一章 生食で起こる腸管出血性大腸菌症
第二章 レバ刺しがあぶない
第三章 本当におそろしい肉の生食
第四章 本当はおそろしい生魚・うまい魚
第五章 新しく出現した食中毒
第六章 抗生物質耐性の食中毒
おわりに


藤田 紘一郎[フジタ コウイチロウ]
著・文・その他

内容説明

レバ刺し、ユッケなど「おいしい生モノ」には危険がいっぱい。ホントにこわい食中毒。

目次

第1章 生食で起こる腸管出血性大腸菌症
第2章 レバ刺しがあぶない
第3章 本当におそろしい肉の生食
第4章 本当はおそろしい生魚・うまい魚
第5章 新しく出現した食中毒
第6章 抗生物質耐性の食中毒

著者等紹介

藤田紘一郎[フジタコウイチロウ]
1939年、中国東北部(旧満州)生まれ。免疫学者(医学博士)。東京医科歯科大学医学部卒業後、東京大学大学院医学系研究科博士課程修了。金沢医科大学教授、長崎大学教授、東京医科歯科大学教授などを経て、東京医科歯科大学名誉教授、人間総合科学大学教授。専門は、寄生虫学、感染免疫学、熱帯医学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

tom

5
自分の体内でサナダムシを飼っていたということで有名な著者の本。最近は、ドジョウやホタルイカ、熊からイノシシまで生で喰う人が多いらしく、その人たちの体には、しばしば恐ろしい寄生虫が住み着いている。虫は、ときどき体表近くに現れ、移動しているのが見える。体に住み着くサナダムシの体長は6メートルもある。脳みそや眼孔にも寄生虫が居座るなどなど。寄生虫は、悪さをするだけではないみたいだけど、ちょっとしたホラー小説を読むような気分で読了。レバーの刺身など、怖くて食えなくなってしまいます。面白い本でした。2012/06/12

キムチ27

3
生来の刺身好き・・ユッケはダメだけど。そんな事件があったのを思い出し借りてみる。藤田先生は「キヨミちゃん事件」でちょっと引いてきたけれど。相変わらずの快哉ぶり。舌鋒は鋭からず、にぶからず。最後まで種々に調理して出してくれる。昨今のヨーグルトブームの根拠はわかるが常食するまでもないか。自身にスタミナが欲しいと生食、ゲテに走るんだねとも納得。私はフツーにたんぱく質を食べ、フツーに3大栄養素を食べて行きます。2013/01/17

Toshi

2
ロウフードという考え方がありますが、反面リスクがあります。その生食のリスクを知りましょう、という本。健康に関わるので必須の知識ですね。勉強になりました。2015/02/04

みか

2
鳥肌を立てながら読んだ感じです。本のタイトルには生食には毒になるものと薬になるものとあるようですが、読み終わった今、毒になるものの印象しか残っていません。藤田先生の寄生虫の本を読みたいと思っていましたが、このくらいの虫のお話で鳥肌がおさまらないなんて、寄生虫の本は読めるかしらん??と思っています。暫くはそっちの本は読まないと思います。(笑)2013/04/18

Tomomi Yazaki

1
B級 エスキモーがアザラシの肉を生で食べるのは有名だが、野菜などがない環境でビタミンを得るためと言われている。日本人が肉の生食を始めたのはごく最近のこと。元々魚の刺身を食べていたので、抵抗などなかったのであろう。実際、旨い。そんな中筆者は、生食による恐ろしい寄生虫や病気についての警鐘を鳴らしている。不衛生な環境をこよなく愛する寄生虫博士が著していることで、生食の危険性についての説明にかなり説得力があると思う。今後生食をするのならば、有る程度のリスクを覚悟するか、楽観的なあきらめが必要だと感じた。

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