講談社+α新書<br> 遺伝子検査からはじまるオーダーメイドがん治療の時代

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講談社+α新書
遺伝子検査からはじまるオーダーメイドがん治療の時代

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  • サイズ 新書判/ページ数 186p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784062727464
  • NDC分類 494.5
  • Cコード C0247

出版社内容情報

「がんペプチドワクチン」による最先端医療。それは患者の遺伝子を検査して最適なワクチンを選択、がん治療のオーダーメイド化だ。樹状細胞ワクチンで、最速で最高の効果をめざす!
がん細胞の遺伝子がわかれば患者ひとりひとりに最適の免疫療法が可能になる!

この治療の特長は、がんの種類でがんペプチドワクチンを選ぶのではなく、あなたのがんの遺伝子情報でがんペプチドワクチンを選び、治療方針を決定するということです。(略)がん遺伝子の変化を調べ、そのがん遺伝子がつくり出すがんの標識であるペプチドを数個見つけ出します。治療においては、それを今までよく効いた患者さんのデータベースと照らし合わせて、最高の効果を出すがんペプチドワクチンを選択します。この選ばれたワクチンは効果予測を可能にし、進行がんや転移・再発の治療ばかりでなく、がんの予防までおこなうことができるのです。
――<「はじめに」より抜粋>

●がんワクチンとは
●樹状細胞は免疫の司令官
●がんを直接攻撃するリンパ球
●本当に効く最新免疫療法
●樹状細胞を成熟させて接種
●防衛の最前線、リンパの働き
●増殖因子は「分子標的薬」で抑制
●がん家系の真相
●がん化にブレーキをかける遺伝子
●各がん治療の最新情報と症例集

第一章 がんワクチン療法がはじまった
 がんワクチンとは
 がんワクチン療法の歴史
 治療のタイミングが結果を左右
 がんを記憶する「樹状細胞」
 がん遺伝子検査で適応が拡大
 樹状細胞の発見
 樹状細胞は免疫の司令官
 がんを直接攻撃するリンパ球
 活性化リンパ球療法の限界
 仇の目印「がんペプチド」
 実用可能ながんペプチドの種類
 本当に効く最新免疫療法
 がんに反応するリンパ球
 樹状細胞を成熟させて接種

第二章 がんが成長する仕組み
 がんによる遺伝子変化
 がん細胞は生存をかけて「不死化」
 たばこやピロリ菌は不死化を促進
 ウイルスが正常細胞を不死化する
 がん細胞増殖の要因
 女性ホルモンとがん
 増殖因子は「分子標的薬」で抑制
 がん家系の真相
 がんが繁栄するための環境

第三章 がんの転移と治療
 がんはどう転移するのか
 血行性転移のヒミツ
 消化酵素が破壊の限りを尽くす
 スパイクの役目を果たすCD44
 転移しやすい条件
 ブドウ糖とがん遺伝子
 がんの細胞まで守ってしまう
 ブドウ糖とPET検査
 貧血とエリスロポエチン

第四章 ウイルスとがんの発症
 がんを構成する細胞
 がん細胞は種類によってさまざま
 私のがん幹細胞説
 評価基準は縮小率から生存期間へ
 腸内細菌と免疫
 虚証の人は元気になれるか
 失業中の遺伝子
 淘汰されるウイルス

第五章 がん遺伝子検査の仕組み
 二〇ミリリットルの血液でがん遺伝子がわかる
 遺伝子のミス
 がん化にブレーキをかける遺伝子

第六章 がん遺伝子検査で治療計画を立てる
 がん遺伝子検査で治療効果を予測できる
 効果予測で効率のよい臨床試験が可能に
 がんペプチドワクチンによる免疫療法

第七章 各がん治療の最新情報と症例集
 (1)肺がん
 (2)膵がん
 (3)大腸がん
 (4)乳がん
 (5)胃がん
 (6)前立腺がん
 (7)卵巣がん
 (8)その他のがん


加藤 洋一[カトウ ヨウイチ]
著・文・その他

内容説明

樹状細胞ワクチンで、最速で最高の効果をめざす!がん細胞の遺伝子がわかれば患者ひとりひとりに最適の免疫療法が可能になる。

目次

第1章 がんワクチン療法がはじまった
第2章 がんが成長する仕組み
第3章 がんの転移と治療
第4章 ウイルスとがんの発症
第5章 がん遺伝子検査の仕組み
第6章 がん遺伝子検査で治療計画を立てる
第7章 各がん治療の最新情報と症例集

著者等紹介

加藤洋一[カトウヨウイチ]
1966年、東京都生まれ。1992年、日本大学医学部卒業、1999年、日本大学大学院医学研究科修了。国立がん研究センター、東京女子医科大学非常勤講師、白山通りクリニック院長を経て、2008年より新横浜かとうクリニック院長。2011年10月より聖マリアンナ医科大学放射線科非常勤講師も務めている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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らう

0
癌ワクチンの市場は大きいと思っていて、投資として研究したいと思い、ペプチドワクチンについて書いてある本を探して見つけた。著者の病院は、上場ベンチャーテラ(2191)の主要顧客でもある(有価証券報告書より)ので、投資を検討してる人にはオススメしたい。なお、私は、1年前に膀胱癌(1期)が見つかり、手術をした。現在も抗癌剤は定期的にやっていて、この本とは違うが、4日毎に自家ワクチンによるワクチン接種もしている。この本では遺伝子検査により効果的なペプチドワクチンを見つけ出すことができるという点が肝で、それが広がる2013/03/05

マキオ

0
遺伝子検査により癌の状態を分析して有効な治療を施す、近年発展著しい癌治療の最先端像に触れることができる一冊。専門用語の解説が上手で、専門外の読者でも読み進めることができ、読み応えがあった。2012/09/04

Humbaba

0
かつて,がんは不治の病であった.しかし,それは時代を経て変化している.正しい医療を提供することが出来れば,がんはもはや不治の病ではなくなった.正しい認識で持って,正しい医療を選択することが重要である.2012/04/10

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