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講談社+α新書
庶民に愛された地獄信仰の謎―小野小町は奪衣婆になったのか

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  • サイズ 新書判/ページ数 198p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784062726641
  • NDC分類 181.4
  • Cコード C0295

出版社内容情報

「あの世」は「この世」よりおもしろい!
恐いけどのんきな閻魔、鬼卒もすぐ隣にいる
別府、箱根、京都など日本中に遺る「地獄」には日本人の粋な「適当さ」が息づいている

お寺の境内の端や門の外、墓地の前、川のほとりなどにひっそりと立つ小さなお堂を見つけたら、そっと覗いてみよう。そこはもしかしたら、地獄かもしれない。(中略)ものすごく恐いけれどどこかのんきで、不思議に極楽な日本の地獄。名もなき過去の人たちが生み出してきたこの闇のワンダーランドにもう一度親しみ直せば、この世を生きることがもっとおもしろくなると思う。日本の地獄の豊かな世界を受け継ぎながら、私たち今日の庶民も、ダークファンタジーをさらに紡いでいこう(これを冥界補完計画という)。地獄の謎を楽しみながら、奪衣婆や閻魔さまの正体をつくっていこう。身近な冥界へ、ようこそ! 地獄は私たちのためにある。

●地獄の覗きかた
●葬式仏教万歳!
●地獄のちょい役列伝
●東京一の巨大地獄
●蒙古斑は奪衣婆につねられた痕
●日本の地獄発祥の地、京都
●世界の三途の川
●首都に1番近い火山地獄、箱根
●別府地獄巡り、奪衣バスガイドの夢
●閻魔さまになにをお願いするのか

中野 純[ナカノ ジュン]
著・文・その他

内容説明

恐いけどのんきな閻魔、鬼卒もすぐ隣にいる。別府、箱根、京都など日本中に遺る「地獄」には日本人の粋な「適当さ」が息づいている。

目次

第1章 奪衣婆、君がいるだけで
第2章 地獄のちょい役列伝
第3章 街角の地獄、二丁目の秘密
第4章 地獄の老舗と小野小町
第5章 リアル三途の川をガチ渡り
第6章 独立地獄と閻魔の末裔
第7章 すばらしき地獄の景観
第8章 エンマの休日

著者等紹介

中野純[ナカノジュン]
1961年、東京都に生まれる。体験を作り、体験を書く、体験作家。幼いころから野山を駆け回り、夜空や闇夜に魅せられて育つ。「金比羅山ムーンライズ・ウォーク」「本所七つ闇」など暗闇を主体にしたイベントを企画、案内する、闇歩きガイドとしても活躍中。私設図書館「少女まんが館」の館主でもある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

まさ

25
著者の奪衣婆愛に溢れた1冊でした。実はもっと踏み込んだものを期待していたので表題には不満があるものの、全国…主に東京かな…の奪衣婆紹介がありこれはこれで興味深い。京都の補陀洛寺の様子は、私は掛け軸は拝見してないもののその他は参拝時に似たような流れだったので驚きでした。読みながら、寺院リストを作っておけばよかった…と思っていたら、巻末にまとめてありました。2021/05/22

翡翠

7
著者が歩いて訪ねた場所の面白紹介、といったところか。学術的にどう、ということではない。求めていた内容とは違った。2021/09/29

tetuneco

5
奪衣婆…女性は若さや外見の美しさに囚われるべきではないとの教え、勝手にいただきました。 2010/11/09

misui

3
地獄信仰の中でも特に奪衣婆にスポットを当て、各地の寺院を巡って自由に想像を働かせている。生と死を司り罪を量る境界の神、そこに地母神的な性格を読み取り、様々な個性がアバウトに習合されて現在に至るのではないかと考察する。サブタイトルの小野小町に関しては、地獄に通ったという小野篁の繋がりから、あるいは九相図などを通して無常観についても。いささかノリが軽くて深いところには入っていかないけど、地獄を遊ぶ楽しさは伝わってきます。2014/10/02

エチゴヤ

2
新書で出てるから、もっと真面目に奪衣婆と地獄信仰に考察を加えている本かと思ったが、かなりの部分が妄想とツッコミ的なもので構成され、全然そんなこと無かった。でもけっこう言ってることは深い。かつての日本には(むしろ今でも!)こんなに身近に“地獄”があったとは…。とりあえず閻魔堂・十王堂を覗きたくなること請け合いの書!2013/03/01

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