• ポイントキャンペーン

講談社+α新書
日本の花火はなぜ世界一なのか?

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 新書判/ページ数 174p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784062726597
  • NDC分類 575.98
  • Cコード C0276

出版社内容情報

伝説の名人花火師が職人魂を初公開!
6.5秒に6回変色!動体視力の限界超えてどこまで進化!?
花火鑑賞必携!花火写真の第一人者が、入門知識から最高技術までを徹底ガイド!

明治時代に単色の「和火」を脱して、色鮮やかな「洋火」となった日本の花火は、花火師たちの努力によって、めざましい進化をとげていった。とくに大正から昭和にかけての時代、「名人」と呼ばれる花火師たちが登場する。彼らは互いに切磋琢磨、技を磨き上げて現代花火の基礎を作り上げた。「五重芯」の10号玉は、高度330メートルの夜空で「開発」すると、星々(火薬粒)がいっせいに四方に飛散し、320メートルの外輪の内側に五重の輪を描く。星の燃焼時間は約6・5秒。現在の星の中には6・5秒のうちに6回もの変色をとげるものさえある。6・5秒という時間の中で表現される「五重の芯」「6回の変色」は、実は肉眼での確認は難しい。驚くべきことに日本の花火は、肉眼で認識困難な領域にまで、踏み込んでいるのである。

●日本の花火が世界一になった理由
●「花火の神様」と呼ばれた男
●花火の変化は動体視力を超えた
●名前を知れば花火がわかる
●菊と牡丹――日本花火の2大スター
●五重芯――日本花火の精妙美の極み
●10号玉――割物が最も映える大きさ
●先の変化と後の曲――変幻する光
●江戸花火「鍵屋」と「玉屋」のなぞ
●蔡國強、モダンアートとしての花火

泉谷 玄作[イズミヤ ゲンサク]
著・文・その他

内容説明

花火鑑賞必携!花火写真の第一人者が、入門知識から最高技術までを徹底ガイド。

目次

第1章 名前を知れば花火がわかる(花火の名前を「玉名」という;打ち上げ花火の仕組み ほか)
第2章 花火師の世界を訪ねる(大曲の花火を見て育つ;三つの打ち上げ法 ほか)
第3章 全国の花火大会を歩く(全国花火競技大会 大曲の花火;土浦全国花火競技大会 ほか)
第4章 花火のルーツ、創造花火、モダンアート(花火のルーツ;信長主催の「花火行列」 ほか)

著者等紹介

泉谷玄作[イズミヤゲンサク]
1959年、秋田県に生まれる。写真家。火と水の撮影をライフワークとする。雑誌、カレンダーなどで幅広く活躍する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

夜長月🌙@5/19文学フリマQ38

58
日本の花火の歴史は室町時代に始まりますが日本が世界的レベルになったのは近年のことです。明治時代に金属の炎色反応を用いることが西洋から伝えられて初めて複数の色を出せるようになりました。新しい技術を独自に発展させるのは日本のお家芸。日本独特の職人の気質が日本の花火を世界一にしました。行ってみたい花火大会は競技会なら土浦(茨城)、大曲(秋田)、水中花火なら宮島(広島)、熱海、その他に長岡(新潟)、えびの講(長野)。日本では年間数千の花火大会が開催されますが内閣総理大臣賞が授与されるのは大曲と土浦だけです。2018/08/20

ピーターラビット

11
花火の写真🎆がたくさん載っていて、花火大会では分からなかった色の変化や形をじっくり見ることができる。菊・牡丹・星の形を考え、化合学化合物で色を調整しているのに、気象・地形に左右されるという。儚い匠の世界ながら、世界ではコンピューターチップを入れて「動く7色の虹の橋を夜空に描く」という現代アートになっているそう。2020/08/28

白義

9
様々な単色の玉を連発で打ち上げる海外に対して、日本の花火は一発で複雑な色彩変化を見せるのが特徴だという。その日本花火の世界を基本的な用語と、そして日本の花火の技術を高めてきた職人の世界に踏み入って解説している。とりわけ最先端の四重芯、五重芯になると、その精妙な色彩変化は肉眼どころか、写真で撮影してなお欺かれる人間の知覚外の世界を追及しているという。日本の花火界をリードしてきた青木煙火店一族への取材、そして地上で巨大花火が爆発した事故に居合わせた体験談など、花火写真家として長年活躍してきた著者の体験が光る本2017/07/08

takao

3
ふむ2023/12/29

shigoro

2
海外の花火は主に連発で、作った人「みんなの作品」とする。それに対して、日本の花火は、職人が技を先代から受け継いで、責任をもって1つの花火玉を作る。ゆえに夜空に上がった花火が「オレの作品」と言いきれるわけだが、だからといって表題の答えにはなっていないよな。それはともかく、本の構成として、写真と説明が分断され、読みにくい気がする。『花火の図鑑』の方を読めば良かったかな…。 2011/12/10

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/603541
  • ご注意事項