講談社+α新書<br> 地震は妖怪 騙された学者たち

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講談社+α新書
地震は妖怪 騙された学者たち

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  • サイズ 新書判/ページ数 205p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784062720304
  • NDC分類 453
  • Cコード C0244

内容説明

人類は何をするかわからない。人間社会に被害があったら困るものだから地震についても調べているらしいが、地震のメカニズムを解明するだけではなくて、あわよくば、地震の制御や大地震の人工的な分散までも考えかねまい。こういった自然の制御は、生きている地球にとっては息の根を止められかねない重大な事態なのだ。かくて地球は、ニセのシッポをつぎづきに繰り出すばかりではなくて、地震の妖怪や火山の妖怪はもちろん、すべての妖怪をそそのかして、地球物理学者に正体を暴かれまいと、悪あがきをすることになった。本書は「妖怪」と「騙し」だらけの観がある。それは「さまざまな妖怪」と科学者の終わらない戦いを描いたからなのである。

目次

第1章 あざ笑う地震妖怪
第2章 再び妖怪退治の夢
第3章 地底の妖怪
第4章 妖怪はシッポをつかませない
第5章 騙された地震学者
第6章 地震妖怪の置きみやげ

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

C-biscuit

14
タイトルが気になり読んでみる。地震を正体不明の妖怪になぞらえて書かれている。前半は地震のメカニズムなどの紹介があり、後半は地震計測の方法やそのエピソード等の紹介と、読み物としても面白い。一方、東日本大震災前の本であるので、福島沖では、小さな地震が数多く発生するとの紹介がある。起こった後で読んでいるので、地震予測の難しさを感じる。それにしても炭素14法による年代測定が1950年代から使えなくなっているのを知らなかった。また、隕石が南極で多く見つかっている事実も納得の内容であり、地震以外でも面白い。 2015/11/06

わ!

2
これまた、部屋の整理で出てきた一冊。不思議なタイトルで「ひょっとして、妖怪に見立てられた地震などもあったのか?」など、期待して読んだのだが、そんな内容ではなかった。あくまで「不思議」の一つとして「妖怪」という言葉が使われたているだけだ。しかし内容は面白かった。地震を研究する苦労話が盛りだくさん書かれている。2000年の本であり、かなり古い本ではあるが、基本的な部分は変わっていないように思える(ネット調べ)。でも地震の研究って、けっこういろいろな成果につながっているのですね。2023/05/23

カーメンホワット

0
こういう考え方ありなんだな〜。地球だって生きてるわけだしな。2014/10/22

meisyuu

0
この作品を書いた頃の著者の気持ちは、まだ予知ができると思っていたのかもしれない。なんとか予知の前兆をつかみたい気持ちが出ていたようだが、その後政府となにかあったのか、一転して政府(官僚)批判となるような、予知などできないのにまるで予知ができるかのような政府への批判に変遷?そのために、突然逮捕。で、結局、権力者が妖怪?2009/11/07

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