出版社内容情報
これだけは信じてほしい。我々はここに理想の都市を築こうとしたのだ。
戦争とも貧困とも無縁の楽園を……どこで、違えてしまったのか……
今明かされる、NO.6の破壊と創造の物語
矯正施設の地下深くへ辿りついた紫苑は、ネズミの過去を知る長老から、NO.6が犯した侵略と虐殺の歴史を聞かされる。聖都市を待ち受けるのは、破滅か、それとも救いか――最後の闘いをかけて、運命の扉が開かれる。
あさの あつこ[アサノ アツコ]
著・文・その他
影山 徹[カゲヤマ トオル]
著・文・その他
内容説明
矯正施設の地下深くへ辿りついた紫苑は、ネズミの過去を知る長老から、NO.6が犯した侵略と虐殺の歴史を聞かされる。聖都市を待ち受けるのは、破滅か、それとも救いか―最後の闘いをかけて、運命の扉が開かれる。
著者等紹介
あさのあつこ[アサノアツコ]
岡山県生まれ。1997年、『バッテリー』(教育画劇)で第35回野間児童文芸賞を受賞。2005年、『バッテリー』全6巻で第54回小学館児童出版文化賞を受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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とら
95
ネズミのように、強靭でいたい。ネズミのように、自分を保ち続けたい。ネズミのように、自分自身であり続けたい。同じにはなれないけど、近づくことはできる。紫苑は誓った。地下で出会った先住民に、NO.6の過去を教えてもらう。何も知らなかった。現実逃避。エリートで在ったときから、言葉を、自分を装い、自分を晒す覚悟もなく、虚飾を含める。でも昔だったら矯正施設まで乗り込む勇気すら無かったんじゃないかな。でも、自分自身を見失って、過ちに気付かない人もいて、そんな人が、上に、NO.6にいる。二人の心なら救いを導いてくれる。2011/12/07
takaC
80
物語は佳境にさしかかってきましたが、新たな謎(エリウリアス)も増えた。この後は加速的に展開するのか?【206ページ/62'07"】2011/08/31
やなせ きお
62
地下世界へと辿り着く。サソリ、老。此処を出た者は皆排除のルール。老の口から話されるNo.6の過去、歴史。そしてネズミの僅かな記憶。前巻から引き続いて痛々しい描写も少なくはない。No.6の恐ろしさが段々と露わになる。しかしその中で紫苑の突拍子もない天然科白が場を和ましてくれる。ネズミを掴みきれそうで掴みきれない紫苑の歯痒さが此方にまで伝線してくる。あれがこれがそれが一本の縄のように繋がり絡まり出すストーリー。沙布は一体なにを施され、どんな姿に変わってしまったというのだろう。人の形に留まってくれてるといい。2012/09/25
sk4
58
サソリの金玉の小ささに「てめえは穴でも掘ってずっと隠れてろ!」と罵声を浴びせながら読了。 『ネズミがシャツを脱ぎ捨てた』のところにたった一言加えるだけで、『ネズミがシャツ(とパンツ)を脱ぎ捨てた』になり、わ〜〜〜〜〜〜〜┌(┌^o^)┐「お前のヘビも見せてくれ」2012/12/18
秀
33
面白い。謎が増えてきた。 紫苑はどうなるんだろう。なにかしら強いよね。 早く次のが読みたい2011/09/29