維新の構想と展開

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  • サイズ B6判/ページ数 370p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062689205
  • NDC分類 210.1
  • Cコード C0321

内容説明

短期間で近代国家を作り上げた明治新政府。そのめざしたもの、手法、担い手は?「藩」の遺産をどう清算し、また、取り込んだのか。新たな政策・制度は、いかにして村々まで伝達・徹底されたのか。地方官や戸長の役割と活動に注目し、「上からの変革」と人々の自前の対応に迫る。五箇条の御誓文から帝国憲法発布までを描いた意欲作。

目次

第1章 明治の「藩」
第2章 戸長たちの維新
第3章 士族の役割
第4章 官と民の出会い
第5章 内治を整え民産を殖す
第6章 憲法発布

著者等紹介

鈴木淳[スズキジュン]
1962年生まれ。東京大学文学部国史学科卒業。同大学大学院人文科学研究科博士課程修了。現在、東京大学助教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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AKa

5
政治史においては藩閥政府の動向や民権運動が、民衆史としては文明開化や一揆・騒擾が中心となりがちな時代ではあるが、この本では政府と民衆との間に入り、諸政策を伝達したり、あるいは説得したりしていた戸長に大いに注目し、その記述に1章を割いている。また、技術史的な視点も見られるが故に、維新の象徴として洋風の官庁街や銀座の煉瓦街、道路事業、そして消火ポンプの導入などを推進した三島通庸がクローズアップされる。三島については「民権運動の弾圧者」すなわち悪役としての扱いが目立つが、再評価の余地がある人物でもあろう。2019/04/29

MrO

2
このシリーズ全般に言えることだが、従来の章構成とは異なり、新鮮な視点を得ることができる。いま、内田樹さんの「街場の戦争論」を読んでいるが、諸手をあげての理想国家などからは遠いにせよ、独立国家として、他の列強と交渉、外交し、一つの国を作り上げていこうとする気概を感じる。同じ軍備にしても、某首相がやろうとしていることと雲泥の差を感じる。日本は、いつになったら世界に対して自説を主張することができるようになるのだろう。2015/10/30

R

0
上からの近代化、乙。 2011/08/28

haidora

0
小国の連合状態だった日本を中央集権的な統一国家としてまとめていく過程。経済圏の統一と情報伝達の発達、そして西洋文明の分かり易い凄さっていうのは新しい国づくりにでかかったのだなと思いました。2011/05/20

hieishi

0
再読。御誓文の意義を改めて考えさせられた。2010/04/09

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