内容説明
森羅万象、世の中はおもしろいことだらけ。読んだら何ともいえないいい気分。あらゆる世界をめぐる好奇心。自由な隠居になる願望をもつ著者の知的探検。
目次
つぎはぎの世界
マンネリズムのすすめ
「可欠」のひと
忘れる自由
ヒトとサルのあいだ
人なき里のロボット
イワシの頭も…
ケガレの構造
百病息災
ヒマもなかなか忙しい
著者等紹介
加藤秀俊[カトウヒデトシ]
1930年、東京生まれ。一橋大学卒業、京都大学人文科学研究所助手、同教育学部助教授、学習院大学教授、放送大学教授、国立放送教育開発センター所長、国際交流基金日本語国際センター所長、日本育英会会長などを歴任。その間、スタンフォード大学、アイオワ州立大学、ハワイ大学東西文化研究所など海外の大学でも教育研究をおこなってきた。中部大学学術顧問。社会学博士
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
yokmin
3
「目的」なんか、なくてよろしい。 (読書)で何かを知って、ああ、面白いねえ。きょうも物知りになった、というんで夜、寝る前に満足感にひたりながらニヤニヤできればそれでいい。 なにごとも(内田百閒の言う)「聯想細胞」にまかせて、バカなことを追求していたらよろしい。役にたたなくたって結構だ。2012/03/04
ちろ
2
常日頃から自分は「ヒマ」を過ごすのが下手だという実感あったが、この本を読んで、なるほどそれは中々に忙しく、そして難しいことなのだと思った。暇を謳歌するには相応の時間や経験、そして物事をリンクさせる思考が期待され、それを持ち合わせていないとただ単に空虚な時間を過ごすだけになってしまうのか、難しいな笑2020/08/30
りらりら
2
まだ自分が若輩者が為に読んでいて実感がわかない事が多々あった。老人大国になる今想う事は、いざ定年になって好きな事や趣味をやろうとしてもすでに遅い。もっと若い40代や50代の内に精神的学びや心のあり方を学んでおかないと家族や友人からもうとまれる老人になりかねない。でもそんな老人が沢山いる。2018/05/21
askmt
2
肩の力が抜けたよいエッセイである。目的を求めない道楽な。2014/10/22
ひなた
2
ヒマという「人生の最もすばらしいもの」を生きるというのも、なかなか技術と経験を必要とするらしいのであります。2011/11/17