内容説明
テクスト 作者と読者が交代劇をくりひろげる場―多様な「意味」はそこでどのように生成されるのか。付・主要著作ダイジェスト、キーワード解説他。
目次
序章 ジョーカーとしてのロラン・バルト
第1章 想像界
第2章 構造主義の活動
第3章 女神H(アーシユ)
第4章 自伝
第5章 ニュートラル
第6章 政治的な記号
第7章 BarthesのS
第8章 同時代の切迫
第9章 偶発事
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ころこ
35
「ここでは彼が断片と呼ぶ断章がとりとめもなく散在していて、主題もなければ構成もない集成をかたちづくっている。ところでこれがバルトを理解するにはこれ一冊で十分といえるくらい彼のエッセンスを凝縮した重要な著作なのだ。」著者は『テクストの快楽』をこの様に表現していますが、ここにバルトって何、が詰まっています。このシリーズの暗黙の前提は、思想家たちの仕事をテクストからその魂を抽出することが出来ることにあります。ところがバルトだけは魂だけは抽出できず、体(エクリチュール)と魂が一体なのだと考えると良いと思います。2022/02/11
sk
0
終始はぐらかされていく印象。2013/07/04
nagano
0
途中で面倒臭くなって流し読み。もう少しバルトの本を読んでから読み直すと、また違った面白さがあるかもな…2008/06/07