ホワイトヘッド―有機体の哲学

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ホワイトヘッド―有機体の哲学

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  • サイズ B6判/ページ数 301p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062659024
  • NDC分類 108
  • Cコード C0010

目次

プロローグ 七つの顔を持つ思想家
第1章 『数学原理』の射程―新しい論理学へ
第2章 アインシュタインの衝撃―新しい自然学へ
第3章 「有機体の哲学」の成立―ポスト近代の科学と宗教
第4章 『過程と実在』のコスモロジー
第5章 文明の危機を越えて

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Shin

9
ホワイトヘッドの形而上学は非常に難解だったけど、「有機体の哲学」で志向される世界像は、「万能なる科学」という人間の誤謬で切り刻まれ、標本化された世界よりも躍動的で生命力に満ちており、分からないなりに直感に訴えてくるものがある。これまで、科学を究極まで突き詰めていくと人間は神に出会わざるを得ない、と思っていたけど、ホワイトヘッドの思想に触れてみると、その考え方自体が人間中心的かつ皮相的であるように感じた。さすがに原典にあたる根性はないけど、その後の幅広い分野に影響を与えた思想家として認識はしておきたい。2012/06/30

Bevel

4
論理主義についてと、相対性理論の別の解釈を解説するところがわかりやすかった。2013/10/20

ぬえ

1
数学者としてのホワイトヘッドはラッセルと師弟、共同研究者として活躍した。またプラトン的なコスモロジーを構築した哲学者でもある。有機体の哲学とは諸存在が相互に他を含みながらそれぞれ多様にして独自な価値と目的とを実現する場所として、生きた自然を捉える見方のことである。2015/05/18

卯の花

0
ラッセルの共著者くらいの知識しかなかったが、その時代の先端科学も踏まえ、新たな形而上学の体系構築を目指した非常に守備範囲の広い思想家として認識を新たにした。彼の提起する有機体の哲学は、近年の複雑系セオリーにも通じる印象を受け興味を惹かれるが、神学・宗教との絡みは正直ついていけず、手元の本のタイトルを借りれば、「宇宙は自ら進化した」で十分では、との思いも残る。また、主著「過程と実在」に関し、本書の引用で見る限り、抽象的で聞きなれない言葉で埋められて、非常に分かりにくく、原典にあたる気力は沸かない。2022/12/16

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