講談社文庫<br> 水木しげるの妖怪探険―マレーシア大冒険

講談社文庫
水木しげるの妖怪探険―マレーシア大冒険

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  • サイズ 文庫判/ページ数 275p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062646246
  • NDC分類 292.39
  • Cコード C0195

内容説明

先住民オラン・アスリの精霊と交流するマレーシア大冒険の旅。妖怪好きな水木しげる翁は、持ち前のテレパシーを使って、マレー半島のジャングルに棲む妖怪と愉快な会話をくりひろげる。シャーマンのいる一家との妖怪談義は深夜に及び、文明論にまで発展する。三十枚の絵にこめた想いは不思議な感動を呼ぶ。

目次

「冒険家」水木しげる登場!!―「珍紀行」初日
「大冒険」の系譜
「妖怪千体説」の受難―「珍紀行」二日目
ベニソイの儀式で踊り出す―「珍紀行」三日目
ブスには冷酷な水木しげる―「珍紀行」四日目
人の三倍驚くから、元気なんです!?―「珍紀行」五日目
妖怪の起源は精霊である―「珍紀行」六日目
妖怪博士の大予言―「珍紀行」七日目
先生、断崖絶壁を登る―「珍紀行」八日目
あと二十年は冒険家を続ける!!―「珍紀行」九日目~最終日

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

アキ・ラメーテ@家捨亭半為飯

45
3月8日水木しげる御大誕生日に読了。ノンフィクション作家大泉実成さんと水木しげる先生のマレーシア旅行記。世界中の妖怪(精霊)像を手に入れるため、フィールドワークも兼ね、マレーシアのジャングル奥地に住むセノイ族の村に滞在する。紀行文として、または水木しげるという人観察日記としてみても面白い。水木しげるが描いたセノイに伝わる妖怪画のページもたくさんもあり、お得な気分。大泉さんと水木御大コンビのメキシコ版とオーストラリアアボリジニ版も文庫化して下さい。お願いします!2017/03/08

ホークス

19
やはり水木しげるは素晴らしい。著者は水木の影響をまともに受けた世代(私と同年)で、「メディアを通じたもう一人の父」とまで言っている。荒俣宏が水木を敬いつつも、あくまで同好の士なのとは違うのだ。本書は冒頭の水木論も面白いが(手塚はアルコール的だが水木はドラッグ的)、精霊像を求めてマレーシアの田舎を文字通り冒険する水木の勇姿が凄い!著者はただただ驚き、刮目してそれを追う。偉大な人の真実に触れる喜びが溢れている。ノンフィクションライター魂むき出しの著者の姿もまた凄い。しかも雰囲気は徹底して脱力系の不思議なルポ2016/08/28

すぎえ

14
妖怪漫画家の大家として知られる水木さん。その水木さんが『妖怪は世界共通で千匹くらい』という実感を元にアニミズムの色濃く残るマレーシアのジャングルに住む先住民の現地調査をする。木彫りの精霊像を140体近く買い、シャーマンとともに踊ったり、天然を炸裂する。すごいじぃさんだw。水木さんが妖怪であることがわかる一冊。2010/05/01

J.T.

5
面白くて一気読み。水木しげる先生のマレーシア精霊探索という名の、木彫り彫刻買占ツアーのドキュメント。巨人の日常の一挙手一投足が分かる貴重な本。究極のリアリスト水木先生のふと漏らす言葉が面白い。どういう論理なのか、つい考えてしまう。著者の本「マレー獏は悪夢を見ない」は20年くらい前に偶然読んでいたので久しぶりの再会。2016/09/16

いと

2
☆☆☆☆☆2019/07/02

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