内容説明
ここではない、どこかへ行きたい!30歳を目前にして僕は悶々としていた。そして、サイゴンの日本語学校の教師になった。驚きと興奮に満ちたベトナムの日々。『アジアのいまを深く描ける新しい感性の登場に拍手を送りたい』’97年度大宅賞・講談社ノンフィクション賞受賞の野村進氏が絶賛した痛快無類の異文化体験記。
目次
プロローグ ハノイの純情
第1章 ここではない、どこかへ
第2章 教壇からみたベトナム人
第3章 ハノイ人とサイゴン人
第4章 学校がなくなる!
第5章 グッバイ・サイゴン
エピローグ 友を待つ海―ニャチャンの夜
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
エヌる@遅れてきたルーキー
1
「ベトナムは恐ろしい国です。近寄る人の人生を飲み込まずにはいられないのです」・・・日本での働いてばかりの人生に疲れ、なんとなしに訪れたベトナムで1人の少女と出会い、忘れていたあの頃の気持ちを思い出した男は──というテンプレートが生まれた背景を描いたかのような本。純情なのも、夢を見ているのも、本当は自分自身なんだ。2019/05/13
みなみ
1
読了。この時代からも、もう遠くに来てるなあと感じることもあり…なんだかひどい話だなあ、と思わされたり、日本人(一部の、なのか)が無礼なことをしてるんだなあと思ったり、色々でした。2014/11/25
ちゃーびん
0
★★★★☆
max99
0
杉良太郎がイメージ通りで笑った。いい人もいるけど、悪い人もいるのはどこの国でも同じだな。自分もバックパッカーっぽい事はしたことあるけど、まー同感かな。「金ない金ない」って、あるだろって。奨学金もらって貧乏学生って、卒業旅行海外って聞いたら「はぁ?」って感じ。2018/10/11
ショーリン
0
誰しもそうだが人間っていくつもの面を持っている。穏やかで勤勉と思いきやしたたかで逞しい。だから人間って面白い。クズでもなんでも受け入れてくれるのがアジアなのだ^ ^2018/04/05