講談社文庫<br> 震える岩―霊験お初捕物控

講談社文庫
震える岩―霊験お初捕物控

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  • サイズ 文庫判/ページ数 407p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062635905
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

ふつうの人間にはない不思議な力を持つ「姉妹屋」お初。南町奉行の根岸肥前守に命じられた優男の古沢右京之介と、深川で騒ぎとなった「死人憑き」を調べ始める。謎を追うお初たちの前に百年前に起きた赤穂浪士討ち入りが…。「捕物帳」にニュー・ヒロイン誕生!人気作家が贈る時代ミステリーの傑作長編。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kaizen@名古屋de朝活読書会

251
忠臣蔵の事件の当時、忠臣蔵の事件の場所に関連して、その後に生まれた「お初」の霊験から、事件のいくつもの糸口を辿って、真相に迫る。赤川次郎の霊験バスガイドの時代劇版のよう。霊に関するものは遠慮したいが、主人公の素直な性格から、物語を読み進もうという気になる。忠臣蔵の色々な側面も勉強になる。宮部さんの江戸物は歴史小説嫌いでも読めるが、今回はやや話題が暗く難儀した。2013/07/06

修一郎

145
’かまいたち’からの流れでこっち「お初シリーズ」に来ました。エスパーモノです。宮部みゆきさんのエスパーものは大好き。能力を持つに至った事由にストーリーがあるからね。根岸肥前守様の「耳袋」エピソードからの「震える岩」,忠臣蔵の新解釈もびっくりだし話の広がりが魅力的。バディもいるし最後に締めてくれる人もいる。魅力的なキャスト完璧だ。宮部みゆき時代モノ,チビチビと進めてます。第二弾に続きます。2023/09/30

ひさか

122
再読。1993年9月上梓。江戸人情捕物ファンタジーですが、(天狗岩と比べると)ホラー色の強い仕上りです。この時期の宮部さんのお話がとても好きです。2014/05/04

mocha

115
名奉行・根岸様の編まれた『耳嚢』の陰には、お初ちゃんの活躍があったのか!忠臣蔵やら犬公方様やら裏事情の解釈が面白く、その芝居っ気がスケールを大きくしていると思うけど、百年後にそこまで祟るのはどうだろう?長屋の障子一枚隣にゾンビがいたら怖いだろうなあ。『耳嚢』を読んでみたくなった。2017/09/13

美登利

105
なかなか好きな設定の物語。霊感のあるお初は岡っ引きの兄夫婦と住んでいる15歳。宮部さんの時代物には不思議な力を持つ者が何人か出てくるのだけど、それは小さな男の子であったりもします。このシリーズは長編ですね。これまで短編を読んで話がぷつりと切れる物足りなさはあったけれど、贅沢にも今度は物事が進むのが遅い!と思ってしまいました。赤穂浪士の話は特に興味が無いので申し訳ない、大袈裟に脚色されたストーリーとは知らなかった。書物にも詳しく書き記されて無いことも。お初と右京之助の今後が気になりますね。2017/04/05

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