内容説明
変革の兆し!岐路に立つ兜町はどこへ行くのか。証券業界浄化を目指す大蔵省通達は、思わぬ波紋をひろげる。大胆な人事異動、MOF(大蔵省)担の任命、系列証券の見なおしなど、対応にあわてる巨大証券。大蔵省の隠された意図は何か。証券業界の再編成に向けて、熱く激しい男たちのドラマが始まった。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
nekozuki
7
高木良の小説は、唐突な終わり方の小説が多いように感じるが事実をそのまま切り出したようなリアリティがある。MOFからFSAに変わり大きく権力は弱体化したとはいえ、金融機関への影響力は未だ絶大。それをふまえこのころの関係やMOF担という存在を考えるとエリートポストというのも頷ける。2016/11/06
gogoolump
2
事業法人部よりMOF担に異動となった日野一。当時の大蔵省は証券会社に対して絶大な力があり人事にまで直接ではないにせよ介入してくる。証券会社もバブル時代のにぎり、とばしで負い目があるし、登録制から免許制に変わったのを機に大蔵省の力が強くなりすぎている為ひたすらに恭順の意を表す。小説の時代は日経平均2万円ちょっとだが今でもその水準にとどまっている。失われた20年間とはよく言ったものだ。当時の力関係が出ていて面白いし日野一の社内社外含めて意見調整も面白い。2016/09/19
のげぞう
0
架空の大手証券会社を舞台にバブル後の時代を描いたもの2017/05/03
レコバ
0
物語として面白くなかった。2016/08/04
おどやまおどす
0
1997