内容説明
先端医療の技術を人間的部分が支えている「病院的世界」。心臓外科、がん医療、脳神経外科、そして老人病棟と取材を重ね、人はいかに死ぬか=人間は何のために生きるかを問いかけた話題の一冊。希望と目的を持って生き、尊厳を保ちつつ老い、死んでいきたいひとびとのために捧げる待望のドキュメンタリー。
目次
白いブラックボックス―心臓外科病棟
がん医療の現場で
日出づる国の脳神経外科
奇妙な平穏、不思議な秩序―老人病棟
「常識人」の眼で見た医療現場の現在と今後―四つの病院を再訪する
ここに規則はない。ただ生活がある―特別養護老人ホーム