講談社文庫<br> 評伝 今西錦司

講談社文庫
評伝 今西錦司

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  • サイズ 文庫判/ページ数 371p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062630436
  • NDC分類 289.1
  • Cコード C0123

内容説明

学問と探検の世界に独自の足跡を残した今西、彼のグループからは梅棹忠夫、中尾佐助、川喜田二郎、藤田和夫、伊谷純一郎氏等の錚々たる人材が育った。自然と人間が共生する世界観をもとに、卓抜した指導力と行動力を発揮した巨人の業績をたどりながら、自由奔放に生きた生涯を描いた力作ノンフィクション。

目次

第1章 家父長
第2章 自由の精神
第3章 ベンゼン核
第4章 地図の空白部
第5章 西北研究所
第6章 敗戦
第7章 胎動
第8章 ヒマラヤ行
第9章 霊長類研究グループ
第10章 パイオニア・ワーク
第11章 自然学

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

つちのこ

7
講談社文庫版。今西錦司は登山家というよりも学者のイメージが強かったが、この作品を読んで、更に捉えどころがない人物像と、類まれなリーダーシップに圧倒されることになった。(1992.12記)1992/12/25

yamakujira

4
マナスル偵察隊長、日本山岳会会長、千五百山踏破という登山者としての事績に加えて、霊長類学者、今西進化論の提唱者という学者としての事績など、断片的に知っていた今西錦司の伝記。いやはや、自分勝手で付き合いにくそうな人間だな。宴席で「なにもありませんが」と謙遜されて「本当になにもないねぇ」なんて言えないよ。でも、西堀栄三郎、梅棹忠夫、川喜田二郎、河合雅雄ら、錚々たる人々が周囲にいたことから、人間的な魅力はあったんだね。生物調査において、初めて個体識別を行ったのが今西なのか。これが一番感動した。 (★★★☆☆)2015/03/27

bittersweet symphony

0
ノンフィクション作家本田靖春(1933-2004)による今西錦司(1902-92)の評伝。京都西陣の織元の家に生まれ生涯悠々自適の生活を送った人物、自分くらいの年代だと東洋的世界観の進化論提唱者としての認識しかなかったのですが、戦前から登山家・探検家・オーガナイザーとして著名だったようですね。タイムリーな話題としては8000m級の山として日本人が唯一初登頂したヒマラヤ・マナスル登山50周年の記事が新聞に出ましたが、その計画を戦前から抱きつづけ計画を実現し予備調査のリーダーとして現地にも赴いたのも今西錦司。2006/02/22

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