出版社内容情報
心が元気になるための3つの方法 大好きだった親友が引っ越してから、さみしくて元気のなかったピンクの子象ベノが、森の賢者フクロウから教えてもらった《元気になるための3つの方法》とは? 幼児から
内容説明
大好きだった友だちが引っ越してから、さびしくて元気のなかったピンクの子象ベノが、教えてもらった、「元気」になるための三つの方法。
著者等紹介
バイツェ,モニカ[Weitze,Monika]
1956年、ドイツのミュンヘンで生まれる。教職免許を取得後、ミュンヘンで社会教育と心理学を学ぶ。障害者児童養護教育施設などでの仕事を通し、長く子供と接してきた。現在は企業での自己啓発などの指導が主な仕事だが、セラピストとして個人の患者の心理療法も行っている。現在もミュンヘン在住。この『いつだって ともだち』は彼女のデビュー作である
バトゥー,エリック[Battut,Eric]
1968年、フランス中部・オーベルニュ地方のシャマリエールに生まれる。早くから絵画に興味をもち、カレッジを卒業後、リヨンの美術アカデミーに入学。現在オーベルニュ地方の中心地、パスカルの生地としても有名なクレルモン・フェロン近郊に暮らし、絵本の制作を続けている。『いつだって ともだち』での、あたたかみのあるイラストは、彼の持ち味が存分に生かされている。また、他の作品にペロー版『赤ずきん』『青ひげ』(講談社/2000年秋刊行)がある
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感想・レビュー
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Cinejazz
14
ここはアフリカの大草原。大好きだった親友のフレディが引っ越してしまい、寂しくてすっかり元気を失くした<ピンクの子象ベノ>が、森の賢者フクロウから教えてもらった「元気になるための3つの方法」...〝ひとつ、悲しい時には我慢せずに泣くこと〟〝ふたつ、悲しい気持ちを誰かに話すこと〟〝みっつ、心の中に友だちの部屋をつくること。その子とその子の想い出を仕舞っておけるから、いつだって会いたい時に会えるじゃないか!〟・・・ドイツ人セラピストの童話とフランス人画家・エリック・バトゥ-の絵による癒しの絵本。2023/01/22
ふじ
14
これは…別れを経験するだろう幼児・児童にぜひおすすめ。大好きなお友達と急にわかれることになった小象が、賢者のふくろうに話をききながら元気を取り戻すまで。確かに時が解決するかもしれないけれど、きちんと「泣いて」「話を聞いてもらって」「心に思い出の部屋をつくる」という過程を踏めば、より穏やかな気持ちになれるだろう。2020/11/06
おはなし会 芽ぶっく
12
フレディという大切な友達が遠く離れてしまって悲しむべノ。ふくろうのホレイカにどうしたらいいのかを聞きに行く。「ひとつ、かなしいときにはがまんせずになくこと。」「ふたつ、かなしいきもちをだれかにはなすこと。」「みっつ、こころのなかにともだちのへやをつくること。」ホレイカ良い事言いますね。忘れる必要なんてないですもの。2019/07/15
ochatomo
11
スイスの絵本 引っ越していった親友が忘れられない時の助言といういいお話 エリック・バトゥーさんの絵がシンプルに添う 那須田淳さんの訳 原題“Wie der kleine rosa ELEFANT einmal sehr traurig war und wie es ihm wieder gut ging” 元本1999年 2000刊2018/10/17
もも助
10
エリック・バトゥーの温かみのある絵に惹かれる。ピンク色の小象ベノと赤い水玉模様のフレディは大の仲良し。顔を見るだけで何を考えているか分かるほどに。そんな一番の友達が或る日引っ越すことに。すっかり元気をなくしたベノを心配した仲間が集まっているシーンが好き。周りの皆の目にも涙が浮かんで心配していることが伝わってくる。ベノにホレイカが与えたアドバイスは三つ。これは大切な誰かを亡くした人にも当てはまるよう。泣くこと、話すこと、部屋を作ること…私の心の中にも思い出をしまっている部屋がいくつもあることに気づく。2016/12/26