講談社漫画文庫<br> さくらの唄 〈下〉

講談社漫画文庫
さくらの唄 〈下〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 369p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062609647
  • NDC分類 726.1
  • Cコード C0179

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ender-san

5
怒涛の下巻。物語は完膚無きまでに破壊されるが、破綻はしない。この奇跡的バランス! 最後まで主人公の不安定な精神を主軸に話を展開していったおかげで、前半の鬱屈した青春物語が完全な前振りとして機能している。(偶然か計算か分からないレベル)そして迸るエロ! 十代ほどエロがコンプレックスを刺激する時代は無く、それがゆえの倒錯、それがゆえのカタルシス。この読書体験はどんなオルガスムスにも匹敵すると断言。書棚にはデビルマンと一緒に並べておきたい大傑作。(全然内容違うけど)2008/01/07

やなちゃん

3
序盤はセンチメンタルな童貞なら誰しもが感じている世間の流れとの些細なズレに痛いほど共感していた。中盤からは完全に普通の人ではなくなってしまい、それでも流されながらも自分を保とうとする。が、最後の最後で青春は後味悪く、かつ綺麗に終わる。本当に嫌な作品。もう2度と読みたくない。しかし、一番好きな漫画だ。2019/07/19

赤字

3
非現実という沼に足を踏み入れ埋まっていくと、どうしようもないとしか考えられなかった日常へ帰るのがとてつもなく大変だった。/ご都合主義と言われても否定の出来ないラストには甚だ疑問。ハッピーエンドすぎる。/もう少し早い時期に読んでいたら人格形成にまで及んでいただろう。中二病なんて言葉では片づけられない、青春汁100パーセント。ダイナマイトのような漫画でした。2012/05/15

2
先生もお姉ちゃんもほんとうにきれいだなあと思った。かっこいいしね。しかし読後の疲労感が半端ないですね。2018/08/31

サト

2
たったひとつ、零れ落ちるとなし崩し的に崩壊する。絶望絶望絶望。姉ちゃんの強がりがほんとカッコいい。陥れられても否定されても心の底から自分を思ってくれてる人がいるっていいよなぁ。転がり落ちる展開で、これを若い頃に読んでいたら人生がイヤになるだろう。力技な終わり方だなと感じたけど、漫画としての、読者への優しさにも思えた。救われた気になる。バカ姉弟のじんわ~りする平和っぷりを知っているからだろうか。真理ちゃんのミューズ感と、相反する俗っぽさが切なくなるけど笑けてくる。2018/04/18

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