出版社内容情報
【内容紹介】
『三国志』はいまだ魅力的な謎に満ちている!!
百世に悪名を遺す超世の英雄・曹操孟徳!!
曹操を殺すことに執念を燃やす賈くが、復讐戦を挑んできた。曹操は、一兵卒から将へと抜擢した楽進(がくしん)をもってこれを迎え討たせる。
“最強の戦士”から“見事な将”へと成長したかに見える呂布(りょふ)。曹操は呂布を生死の境へと追い込み“人材”としての価値を見極めんと軍を動かす。かつて曹操が数十万の民を虐殺した徐州(じょしゅう)の地にて、呂布はすさまじい籠城策をとる。城の地下牢には劉備(りゅうび)。“呂布の伝説”が頂点を迎える!
呂布の死によって、乱世の時はまた大きく進んだ。幽州(ゆうしゅう)にたつ想像を絶する巨大な要塞城で、公孫さんは1人さらに時が進むのをひたすらに待っていた。
流浪の天子・劉協(りゅうきょう)が、曹操にすくい上げられ許の都に移って3年がたっていた。劉協の側近・董承(とうしょう)は、劉協をそそのかし曹操暗殺の勅を出させる。曹操のもとに身を寄せている劉備は、董承から密かに勅を渡され暗殺の実行役に選ばれる!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
もも
9
この巻は前半の呂布についてが心に残ります。曹操が絶世の美女と表した呂布は、登場した時とはまったく違った印象で、「呂布なりー」と叫びながら跳ぶシーンは美しくも感じました。かなり不思議な男ではありましたが、私的には最後に好印象で終わりました。2011/08/02
十六夜(いざよい)
7
大決戦! 曹操孟徳対呂布奉先! 打ち寄せた曹操軍に対し、純粋戦士・呂布奉先は、まさかの籠城策をとった。曹操軍撤退の報に歓喜する呂布軍の足元が水で浸される。冷酷無比な水攻めの開始だ。呂布に囚われた劉備ごと水攻めを行なった曹操だが、劉備たちは間一発の所で、老兵に助けられる。こういう所は劉備の人徳だろうか。そして遂に呂布が討たれる時が…。陳宮の忠義心は立派なものだった。後に大活躍の張遼、ここで曹操軍へ。髪型どうなってるのだ。曹操誅殺の密勅を受けた劉備だが、葛藤の末断念する。曹操は密勅に気づいていた様子。2021/08/08
sskitto0504
5
呂布ですね…熱い男でした…2014/09/06
Vier
4
呂布と陳宮主従はホントいい描き方をされてると思う。孤高の純一戦士と捻くれ者の忠義。呂布に従う高順と張遼の先行きとかね。軍師が輝いてるのはわかってるが武将たちの生き様・逝き様がいちいちドラマありすぎで目が離せない。この泥臭さが本当に好き。特に今回は呂布に槍を渡す一兵士と劉備の牢獄の鍵を開けた爺さん。名も無き人たちまでこれだけ存在感あるのってやっぱ凄いわ。それからやっと覚醒モードに意向し始めた劉備三兄弟も見逃せない。止まらない。2009/05/04
文吾
3
★★★/呂布逝った。え、マジですか。実は生きてる?そうか、曹操の元には行かないか。この人ほんと強いんだよね、頭脳はともかく。ゲームでもわしの好きなキャラでした。最後に残るのは劉備か曹操か。(t)2023/01/10