出版社内容情報
【内容紹介】
少女の肩上であざ笑う不気味な人面疽。そこには隠された謎が……
サーカスの花形スター・潤にはだれにも言えない秘密があった。それは彼女の肩にきざみこまれた人面疽……。その潤の周りで隠された財宝をめぐって次々と惨劇がおこっていく。そのたびに、なぜか潤の右肩はうずくのだった。
横溝正史原作『夜光虫』のコミック版。ほか3編を収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たまきら
17
立ち読み。な、なつかしい！子供の頃持ってたなあこのマンガ。人面疽とか、暗号とか結構怖かったんだよなあ。2017/08/28
bulbul
4
｢なかよし｣×横溝正史。江戸川乱歩に続いて読むと随分ドラマティック＆ロマンスに溢れているような……、気がしたけれど｢人面疽｣がリアルで悪夢！。高階先生の帯コメント｢人面疽はありふれた題材だったと思うのですが｣に、どこらへんの世界の常識？！と驚いた。そういえば｢恐怖○聞｣世界ら辺で読んで恐ろしかったような気もするけれど、ありふれた？ ラストのフランス血まみれ物語。皆が死んでハッピーエンドとは！ 当時の少女達の悪夢を煽る｢なかよし｣編集部って、寛容な時代だったの、か？2023/09/17
ﾄﾞﾝﾄ
2
「血まみれ観音」！ なんていいタイトルだ、と思っていたら原作が横溝の『夜光虫』。その他同じく横溝の「仮面劇場」を「真珠色の仮面」と改題。あとはオリジナル洋物短編「十字架に血のさかずきを」。以上3編。横溝の2編は実にうまいこと少女ホラー漫画に落としこんであり美味しい美味しい。薄幸の少女の肩にあらわれた人面疽！ 海を漂う小舟に乗った、美少年の入った硝子の棺！ このあたりのビジュアルがバッチリ決まっていてとてもよいのだ。突き詰めないざっくりした味わいもナイス。 2022/12/11
Ai Ueo
2
さすが原作が横溝正史。家族内のごたごた。人面疽のグロさ。2013/11/15
ジンジャー
1
たしか雑誌「pen」の少女漫画特集でこの作品が紹介されていて、そんなに期待もしないで図書館で読んだ。すごくよかった...！なんていうんだろうこのジャンル？少女漫画×ミステリ？この文庫に収録されてる「真珠色の仮面」も設定とラストがとても好き。リアルタイムで読める世代に生まれたかった。2015/12/12
