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こころライブラリー
自我崩壊―心を病む 不条理を生きる

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  • サイズ B6判/ページ数 239p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784062594868
  • NDC分類 493.7
  • Cコード C0311

内容説明

統合失調症、境界性人格障害、うつ病…。重篤となった精神疾患の圧倒的な現実と、それに翻弄され、立ち向かい、なお生き抜く人生を現役精神科医が虚飾なく書き尽くす。

目次

第1章 児戯的な大人―統合失調症・1
第2章 病いと健常の境界線―統合失調症・2
第3章 異星の住人―小児期精神疾患
第4章 因果律のロジック―境界性人格障害
第5章 制縛状態―強迫神経症
第6章 満ち足りた無関心―ヒステリー
第7章 快楽への招待―覚せい剤精神病
第8章 自殺国家―うつ病

著者等紹介

岩波明[イワナミアキラ]
1959年、神奈川県に生まれる。東京大学医学部卒業。精神科医。都立松沢病院ほか多数の精神科医療機関での勤務、東京大学医学部精神医学教室助教授などを経て、ドイツのヴュルツブルグ大学に留学。埼玉医科大学精神医学教室助教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

カッパ

25
【445】【◯】精神疾患は自分とはまったく関わらないものではない。だからこそ芸術的な意味では惹きつけられる。確かにそうかもしれない。この本で話は事例を沢山紹介している。それとともに本や映画などのことも紹介している。例えばレインマンで自閉症が世に知られたなど。それがとても興味深く読めたと思う。2017/06/29

マイケル

6
統合失調症、小児期精神疾患、境界性人格障害、強迫神経症、ヒステリー、覚せい剤神経症、うつ病などの症状を患者の事例を使って分かりやすく描写。何度も自殺未遂を繰り返して著者の病院に入院した患者たち。最近も若い俳優の自殺が相次いだが、毎年3万人も自殺者の出る自殺国家日本。自殺防止の取り組みがなく冷淡と指摘。覚せい剤の恐ろしさ。(表紙も怖いが) 世の中本当に色々な人がいて驚く。精神病関連の小説紹介も充実。2020/09/16

無茶坊

1
内科、外科の病気と違い精神病は、ON・ООFではなく、いつでも誰にでもその芽があって、なにかの拍子に、社会生活が出来なくなるほどに、その芽が大きくなった時に、病気とされる。自分自身を降り返っても、いくつも思い当たる芽は、内在する。2015/04/23

めん

1
8つの精神疾患を、著者が診察した事例を中心に解説した本。重いテーマだが、読みやすかった。対応に苦慮してきた「境界型人格障害」の章が、興味深かった。その章の中で、岩波医師は、因果律を示したフロイトの功績を認めつつ、フロイトの理論を無批判に信奉し「力動心理学」を実践している精神科医らを悲惨と表現している。精神科に限らず、医療従事者の感性や信奉にのみではない、エビデンスに基づいた医療を提供してほしいものだ。紹介されていた京極さんやフーコーの本も読んでみたいと思った。図書館で借りた。2012/01/21

ラミー

0
4・8章2016/02/02

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