出版社内容情報
佐々木 正美[ササキ マサミ]
監修
内容説明
私たちの育て方が悪かったの?自閉症の原因と特性、正しい対応をわかりやすいイラストで理解する。
目次
1 おとなしいのは、病気だから?(ストーリー―子どもが呼びかけに答えない;自閉症とは―言語力や認知能力などの発達障害 ほか)
2 原因はしつけじゃない(ストーリー―悪いのは、私たち夫婦?;原因―「心の病気」ではなく「脳の障害」 ほか)
3 専門家と協力して療育をすすめる(ストーリー―自閉症だと思ったら…;相談先―福祉施設や病院、学校にたよっていい ほか)
4 TEACCHで社会性を身につける(ストーリー―育て方を理解したい;TEACCHとは―生活習慣を体で覚える ほか)
5 社会生活に入っていくために(ストーリー―夢や目標をもってほしい;経過―自主性を育てることをめざす ほか)
著者等紹介
佐々木正美[ササキマサミ]
1935年、群馬県生まれ。川崎医療福祉大学特任教授、ノースカロライナ大学医学部精神科臨床教授。新潟大学医学部を卒業後、同愛記念病院、ブリティッシュ・コロンビア大学、小児療育相談センターなどをへて、現職。専門は児童青年精神医学、医療福祉学、自閉症治療教育プログラム「TEACCH」研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヒラP@ehon.gohon
14
【再読】自閉症のことを知る概論的な本です。障害者の生活介護施設で、重度の利用者さんと対していると、ちょっと甘過ぎると思います。残念ながらすべてはわかりません。2020/04/24
ヒラP@ehon.gohon
10
障害者の理解にとても役立ちそうに思いました。関わっている障害者の個性、症状について、単純に把握出来ないこともよく分かります。参照するために手元においておきたい本です。2017/06/11
きなこ
6
何も知らない私のような人にとっては、わかりやすく良い本だと思った。知っている人には物足りないものかもしれない。2017/08/22
fumikaze
4
このシリーズは簡単に読めるが、ある程度知っている人には物足りないと思う。
袖崎いたる
4
やはり記述がアスペルガーの説明と類似している。自閉症スペクトラムの括りが宛行われるのも、症状の機能的な連続性があるからなのだということを確認できた。そして症状という仕方がなさを抱えざるをえなくなった人間にも幸福になる権利があるのだという発想が確かに存在しているのだということに対しては、世の中には優しさはあるのだという安心を感じた。そして自閉症にも易しさを与える努力があるのだという事実には、なんだか共主観的に生きていくことの力強さを読み取れた。みんな、幸せになりたいのだ。不幸せを無視せずに。2015/05/24