出版社内容情報
主著二作の精読から見えてきた「近代経済学の父」の真の姿。ありうべき社会と経済の形をさぐる、まったく新しいアダム・スミス入門!なぜ今、アダム・スミスなのか――。自由競争の理念を掲げて豊かさを追求する社会を論じる『国富論』と、他者への「共感」が社会形成にもたらす作用を説く『道徳感情論』。彼が残した二冊の主著を一貫した思想としてとらえ、両書の流れと呼応を俯瞰することで見えてくる、その思想の全体像。原典の新たな読み直しによって、誤解されてきた「近代経済学の父」の真の姿を明らかにし、閉塞する現代社会を超克する指針をしめす!
まえがき
序 章 科学の時代に生きる──自然の観察
第I部 『国富論』の世界
第一章 豊かさの進展と市場メカニズム
第二章 資財の蓄積と資本の蓄積
第三章 ローマ帝国崩壊後のヨーロッパにおける経済発展
第四章 政治経済学批判
第五章 市場社会における政府の役割
第II部 『道徳感情論』の世界
第六章 共感──人間と人間の結びつきを支えるもの
第七章 功績や欠点という感覚
第八章 義務感と一般規則──法と統治の基礎
第九章 効用や慣習の役割と自制心
あとがき
高 哲男[タカ テツオ]
著・文・その他
内容説明
なぜ今、アダム・スミスなのか―。自由競争の理念を掲げ豊かさを追求する社会を論じる『国富論』と他者への「共感」が社会形成にもたらす作用を説く『道徳感情論』。彼が残した二冊の著作を一貫した思想としてとらえ、両書の流れと呼応を俯瞰することで見えてくる、その思想の全体像。原典の新たな読み直しにより、誤解されてきた「近代経済学の父」の真の姿を明らかにし、閉塞する現代社会を超克する指針をしめす!
目次
科学の時代に生きる―自然の観察
第1部 『国富論』の世界(豊かさの進展と市場メカニズム;資財の蓄積と資本の蓄積;ローマ帝国崩壊後のヨーロッパにおける経済発展;政治経済学批判;市場社会における政府の役割)
第2部 『道徳感情論』の世界(共感―人間と人間の結びつきを支えるもの;功績や欠点という感覚;義務感と一般規則―法と統治の基礎;効用や慣習の役割と自制心)
著者等紹介
高哲男[タカテツオ]
1947年生まれ。九州大学経済学部経済学科卒業。現在、九州産業大学大学院教授、九州大学名誉教授。博士(経済学)。専門は経済学説、経済思想(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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Moloko
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