講談社選書メチエ<br> アダム・スミス―競争と共感、そして自由な社会へ

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講談社選書メチエ
アダム・スミス―競争と共感、そして自由な社会へ

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  • サイズ B6判/ページ数 288p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784062586511
  • NDC分類 331.42
  • Cコード C0333

出版社内容情報

主著二作の精読から見えてきた「近代経済学の父」の真の姿。ありうべき社会と経済の形をさぐる、まったく新しいアダム・スミス入門!なぜ今、アダム・スミスなのか――。自由競争の理念を掲げて豊かさを追求する社会を論じる『国富論』と、他者への「共感」が社会形成にもたらす作用を説く『道徳感情論』。彼が残した二冊の主著を一貫した思想としてとらえ、両書の流れと呼応を俯瞰することで見えてくる、その思想の全体像。原典の新たな読み直しによって、誤解されてきた「近代経済学の父」の真の姿を明らかにし、閉塞する現代社会を超克する指針をしめす!

まえがき
序 章 科学の時代に生きる──自然の観察
第I部 『国富論』の世界
第一章 豊かさの進展と市場メカニズム
第二章 資財の蓄積と資本の蓄積
第三章 ローマ帝国崩壊後のヨーロッパにおける経済発展
第四章 政治経済学批判
第五章 市場社会における政府の役割
第II部 『道徳感情論』の世界
第六章 共感──人間と人間の結びつきを支えるもの
第七章 功績や欠点という感覚
第八章 義務感と一般規則──法と統治の基礎
第九章 効用や慣習の役割と自制心
あとがき


高 哲男[タカ テツオ]
著・文・その他

内容説明

なぜ今、アダム・スミスなのか―。自由競争の理念を掲げ豊かさを追求する社会を論じる『国富論』と他者への「共感」が社会形成にもたらす作用を説く『道徳感情論』。彼が残した二冊の著作を一貫した思想としてとらえ、両書の流れと呼応を俯瞰することで見えてくる、その思想の全体像。原典の新たな読み直しにより、誤解されてきた「近代経済学の父」の真の姿を明らかにし、閉塞する現代社会を超克する指針をしめす!

目次

科学の時代に生きる―自然の観察
第1部 『国富論』の世界(豊かさの進展と市場メカニズム;資財の蓄積と資本の蓄積;ローマ帝国崩壊後のヨーロッパにおける経済発展;政治経済学批判;市場社会における政府の役割)
第2部 『道徳感情論』の世界(共感―人間と人間の結びつきを支えるもの;功績や欠点という感覚;義務感と一般規則―法と統治の基礎;効用や慣習の役割と自制心)

著者等紹介

高哲男[タカテツオ]
1947年生まれ。九州大学経済学部経済学科卒業。現在、九州産業大学大学院教授、九州大学名誉教授。博士(経済学)。専門は経済学説、経済思想(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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Moloko

4
アダム・スミスの国富論と道徳感情論の解説本で、原著の文章をしっかり引用しながら解釈が難しくも内容理解において重要な所を説明していて、原著にトライするための足掛かりとして良かった。しかし、道徳感情論の部分は自分にとって理解が難しく、なかなか主張を整理出来なかった。心理学的な考察は国富論の背景にある人間像の理解の助けになるとは思うが、なかなか大変そうだなと感じた2017/11/02

お抹茶

1
『国富論』と『道徳感情論』の解説だが,難しかった。スミスは,労働者,資本家,地主から成り立つ資本主義社会を想定した。神の「見えざる手」は市場機構とは解釈しづらい。『道徳感情論』は「共感」を手掛かりに,自由な社会がどのように出来上がっていくかを解明したもの。重商主義は消費者より生産者の利益を重視することを批判した。2019/11/11

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