出版社内容情報
所有権を基盤とする「自由」の理念によって制度化されていったアメリカ。20世紀に一気に「世界」へと浸透したその規範性の特徴とはアメリカとは単なる地名でもなければ国名でもない。キリスト教旧世界が新たな大地に作り出した制度空間の名である。1492年、コロンブスにその一端が「発見」された新天地。西洋から見て「無主の地」は「法的所有」の対象となった。征服と植民により獲得され拡大する新世界。そこに教会・旧制度から逃れるように<自由>と<個人の自立>の観念が生い茂る。今や世界の隅々に浸透しているその根強い規範性の由来を探る。
第一章 「アメリカ」という呼称
第二章 <自由>の前史
第三章 キリスト教世界の転換
第四章 所有にもとづく<自由>
第五章 独立革命と合州国の拡大
第六章 <自由>の空間としての「西半球」
第七章 <自由>の繁茂と氾濫
補 論 <自由主義>の文明史的由来
西谷 修[ニシタニ オサム]
著・文・その他
内容説明
アメリカとは単なる地名でもなければ国名でもない。キリスト教旧世界が新たな大地に作り出した制度空間の名である。一四九二年コロンブスにその一端が「発見」された新天地。西洋から見て「無主の地」は「法的所有」の対象となった。征服と植民により獲得され拡大する新世界。そこに生い茂る教会・旧秩序からの“自由”と“個人の自立”の観念。今や世界の隅々に浸透するその根強い規範性の由来を探る。
目次
第1章 「アメリカ」という呼称
第2章 “自由”の前史
第3章 キリスト教世界の転換
第4章 所有にもとづく“自由”
第5章 独立革命と合州国の拡大
第6章 “自由”の空間としての「西半球」
第7章 “自由”の繁茂と氾濫
補論 “自由主義”の文明史的由来
著者等紹介
西谷修[ニシタニオサム]
1950年生まれ。東京大学法学部卒業。東京都立大学大学院人文科学研究科修士課程修了。フランス思想・哲学研究をベースに文明論、戦争論などのテーマで多くの論考を展開している。明治学院大学、東京外国語大学教授を経て、立教大学特任教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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樋口佳之
武井 康則
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しゅん
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