講談社選書メチエ<br> 英語の帝国―ある島国の言語の1500年史

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講談社選書メチエ
英語の帝国―ある島国の言語の1500年史

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  • サイズ B6判/ページ数 272p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784062586368
  • NDC分類 830.2
  • Cコード C0322

出版社内容情報

イングランドの言語は、いつからこれほど世界を覆う言語になったのか。そして、この広大な帝国に日本はどのように包みこまれたのか。日本語もまだ覚束ない幼児を英語塾に通わせる親。「グローバル社会」に対応するためと称し、早期英語教育を煽る文科省。こうした「英語熱」はどのような歴史を経てもたらされたのか。英語はいつからこのように世界を覆う言語になったのか。
本書でいう「英語の帝国」とは、5世紀頃にイングランドに出現した言語が、ブリテン諸島すなわちウェールズ、スコットランド、アイルランドに広がり、ついで近代には、インドやアフリカ、オーストラリア、アメリカをも含む「ブリテン帝国」へと達し、さらにはそれ以外の文字どおりグローバルな地域に拡大した英語圏を指す。これらの広大な地域は、どのように「英語」と出会い、反発し、受け入れてきたのだろうか。
立身のために子どもへの英語教育を熱望したウェールズの親たち、アイルランド人のナショナリズムと英語への抵抗、アフリカでのキリスト教と一体化した「英語帝国主義」など、各地、各時代の英語をめぐる様相を明らかにしていく。そして、日本における英語教育の始まりと、森有礼の「日本語廃止論」の真相とは。
現代日本における一見、滑稽でさえある「英語熱」に浮かされた光景は、長い「英語の帝国」の歴史のあちこちに見られた。「英語の帝国」の構築を推進し、そこから利益を得た人びとは、ふつうの親たちを巧妙にこれになびかせるシステムを作っていたのである。こうした過去を見据え、「自己植民地化」を免れて未来を展望するために必読の書。

序章 「英語の帝国」とは何か
第一章 「英語は文明への道である」―ウェールズのイングランド化
第二章 ハイランドとローランドの「野蛮」―スコットランドの協調
第三章 最初の「植民地英語」―アイルランドの抵抗
第四章 ブリテン諸島から帝国へ―インドの英語教育
第五章 キリスト教の大義と「共通語」―アフリカでの「英語帝国主義」
第六章 「膨張する円」の中の日本
終章 過去を見据えて未来を展望する
あとがき


平田 雅博[ヒラタ マサヒロ]
著・文・その他

内容説明

「グローバル社会への対応」と称し、多くの親が幼児を英語塾に通わせる―。こうした「英語熱」は、どんな歴史を経てもたらされたのか。五世紀頃にイングランドに出現した言語が、中世にはブリテン諸島に広がり、近代にはインドやアフリカをはじめ、世界を覆うまでの「英語の歴史」。立身のために子どもへの英語教育を熱望したウェールズの親たち、アイルランド人のナショナリズムと英語への抵抗、アフリカでのキリスト教と一体化した「英語帝国主義」。そして、日本の英語教育の始まりと、森有礼の「日本語廃止論」の真相を解明する。

目次

序章 「英語の帝国」とは何か
第1章 「英語は文明への道である」―ウェールズのイングランド化
第2章 ハイランドとローランドの「野蛮」―スコットランドの協調
第3章 最初の「植民地英語」―アイルランドの抵抗
第4章 ブリテン諸島から帝国へ―インドの英語教育
第5章 キリスト教の大義と「共通語」―アフリカでの「英語帝国主義」
第6章 「膨張する円」の中の日本
終章 過去を見据えて未来を展望する

著者等紹介

平田雅博[ヒラタマサヒロ]
1951年青森県生まれ。東京大学文学部卒業。東京都立大学大学院人文科学研究科博士課程退学。愛媛大学法文学部助教授などを経て、青山学院大学文学部史学科教授。専攻はブリテン近現代史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

スプリント

12
英語がどのように世界へ広がったのか。土着の言語を排除することへの反発と経済・政治的な強者である英国の影響下でより良く暮らすために英語を選択せざる得ない親の事情という二律背反した歴史が綴られています。2016/10/16

向う岸

9
五世紀に海を越えてやって来たゲルマン人によってブリテン諸島にもたらされた英語はどのようにして勢力を拡大したか。1.所謂イングランド人による占領政策で公文書が英語で書かれる。2.商取引が英語で行われる。3.聖書が英訳され普及する。 公文書や商取引が英語で行われるため出世するには英語の習得が必須となり、親が子供の英語教育に力を入れることになる。この流れは中世も近代の植民地でも同じでインドやアフリカでも進んで英語を受け入れる「自己植民地化」が行われた。2017/04/11

Nobu A

8
2016年初版。米国の新自由主義が牽引するグローバリゼーション進展=英語植民地化を想起するが、英語帝国主義はアイルランドとスコットランドを統合した英国から始まったことを忘れがち。多くの学者が研究対象にしている中、英語を母語としない日本人著者が別の視点から検証及び考察。期待を膨らませ頁を捲るが、英語史はやはり難解。十分な背景知識がないと無味乾燥になる。途中から流し読み読了。だが、英語公用語論者で有名な森有礼が実は二言語併用論者だったのは貴重な学び。歴史を俯瞰し、国内の英語熱は収まりそうにないような気がした。2022/02/08

bapaksejahtera

6
英語はいまや世界語としての地位を確立している。我が国でも最近英語は「国際化」に必須のツールとして当然のように扱われている。本書は英国植民地でもない我が国を英語の「非公式帝国」を形成する国々の一つと捉え、英語の歴史を振り返って、英語に内在する帝国主義的要素をその動因として論ずる。連合王国の英語に屈服した"国々"、次いでUSAなど入植による国々さらにインドなど旧植民地の国々の外縁に我が国などを位置づける。こうした言語帝国主義に呑み込まれた国々は、自ら求めるかのごとく唯々としてかくなった。帝国主義の顕れである。2020/02/18

Ernest

5
英語英語と叫ばれる昨今、何も疑うことなく英語を使うことの危険性を考えさせられた。様々な国の思想や文化を知るための道具としては必要だけれど、全員が母国語を捨ててまで学ぶのはいかがだろうか。最近では、日本語を学ぶ前に早く英語をと必要性が叫ばれているが、上手いこと言われて英語を押し付けられて、母国語を失ってしまった国々があることも知っておかなければと思う。現に日本語が使えない人が増えてきたのではないか。英語とどう付き合っていくのか、答えは出ない。2018/10/07

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