出版社内容情報
今世紀の知に与える影響の大きさはフーコーでもデリダでもなくブルデューが一番だろう。社会における知識人の意味を示した思想とは?エコールノルマル・スュプリウールを卒業し、知識人界の頂点コレージュ・ド・フランス教授に選任されたブルデュー。哲学を学び、やがて社会学に方向転換したブルデューは、今もフランスと世界の思想に大きな影響力を持つ知識人。界・文化資本・ハビトゥスなどの社会学概念は21世紀の社会を分析するのにも有効な武器となる。
序──「わたしはこの国が好きだ」
第一章 人間ブルデュー
第二章 知識人ブルデュー
第三章 同時代知識人に対する評価
第四章 社会学者ブルデュー
第五章 ブルデュー社会学の理論的骨格
終章 若い読者のために
あとがき
注
著作リスト
加藤 晴久[カトウ ハルヒサ]
著・文・その他
内容説明
ピレネー山脈に近い小村に生まれ、パリの名門高等中学校さらに最高学府エコル・ノルマル・スュペリユールに進んだブルデュー。哲学を修めた後、一兵卒として赴いたアルジェリアでの体験は社会学専攻へと問題意識の決定的転換をもたらす。現実に強い関心を持ち、批判的知識人たらんとしたブルデュー。政治問題にコミットする一方、理論構築にも抜きん出ていたブルデュー。ハビトゥス、界、文化資本などの概念を創出し、社会の動力学を極めた社会学者の「生きた知」を解読する。
目次
第1章 人間ブルデュー
第2章 知識人ブルデュー
第3章 同時代知識人に対する評価
第4章 社会学者ブルデュー
第5章 ブルデュー社会学の理論的骨格
終章 若い読者のために―ブルデューの何をどう読むか
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