講談社選書メチエ
「ひとりではいられない」症候群―愛と孤独と依存症をめぐるエッセイ

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  • サイズ B6判/ページ数 270p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784062585293
  • NDC分類 493.7
  • Cコード C0311

出版社内容情報

絶対的な孤独感から自分を守るためあらゆるものに依存を余儀なくされる現代人の病理を豊富な臨床事例から解読、その処方箋を提示する

絶対的な孤独感から自分を守るためあらゆるものに依存を余儀なくされる現代人の病理を豊富な臨床事例から解読、その処方箋を提示する

内容説明

酒・タバコ・ドラッグ。携帯・ネット・ゲーム、そして、セックス―絶対的な孤独感から自分を守るために、あらゆるものへの依存を余儀なくされる現代人の病理を豊富な臨床事例から解読し、その処方箋を提示する。

目次

第1章 「ひとりではいられない」症候群(はじまりの孤独;孤独を感じるって病的なこと? ほか)
第2章 孤独のトラウマ(心に打ち込まれる「孤独」という楔;心の苦しみ ほか)
第3章 「ひとりではいられない症候群」の臨床現場(自己が消滅するという不安;身体現象‐身体言語に訴え出る症状たち ほか)
第4章 依存関係―愛が薬から毒へと変わるとき(薬物なき依存症;愛と依存関係 ほか)
第5章 依存症―孤独感を晴らしてくれるモノ(依存症を理解するきっかけとなった、臨床現象での出会い;性行為依存症 ほか)

著者等紹介

オディベール,カトリーヌ[オディベール,カトリーヌ][Audibert,Catherine]
心理学者、精神分析家。パリ第七大学で教鞭を執る。「孤独感」「依存症」「ステップ・ファミリーに見られる心理問題」といった、通信手段の発達や新しい家族形態の出現などによって変容する現代社会のひずみにはまりこんでしまった人々の閉塞した心理に関する著作で「最も注目される専門家」の一人。フランスを代表するメディアで頻繁に提言を行っている

平野暁人[ヒラノアキヒト]
1979年生まれ。明治大学大学院仏文学専攻博士課程前期課程修了。翻訳家、フランス語通訳(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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Go Extreme

2
「ひとりではいられない」症候群: はじまりの孤独 孤独を感じるって病的なこと? 現代文明にみえる生きづらさ 孤独のトラウマ: 心に打ち込まれる「孤独」という楔 心の苦しみ ぶり返す苦しみ 「ひとりではいられない症候群」の臨床現場: 自己が消滅するという不安 身体現象‐身体言語に訴え出る症状たち 別離と再会 依存関係―愛が薬から毒へと変わるとき: 薬物なき依存症 愛と依存関係 完全体としての私 依存症―孤独感を晴らしてくれるモノ: 依存症を理解するきっかけとなった、臨床現象での出会い 性行為依存症 警戒過剰2021/11/23

陽香

2
20120510

彩灯尋

2
孤独という病。すごく心当たりある。ケータイを持ってから誰かと繋がっていなきゃ気がすまなくて、メールが来なくなると不安で仕方なくなる。愛は薬にも毒にもなる。2016/05/19

amss

2
飛ばし飛ばしながら読了。分析に留まるだけで解決策は特に提示されないです。自分への理解を深める点では有用かも。2013/04/08

ああああ

1
「ひとりではいられない症」が原因で問題が起きている場合、自分のなかに閉じこもってしまうだけでは根本的な解決にはなりません。そこで、依存的な手法を用い、内外から自分に刺激を加えて感覚に訴え、孤独のなかでも生きている実感を得ようとします。つまり、「自己の知覚に直接働きかける行為」によって、「苦しみとしての孤独」がもたらす「自分が消滅してしまうような感覚」を遠ざけるのです。ドラッグやその他の依存症はこのようにして、患者のなかで相手の存在が大きくなりすぎ 372022/07/08

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