出版社内容情報
人は金のために働くのではない。<目的としてのモチベーション>を分析、競争優位の源泉としての資源・能力蓄積過程を解明する、新・経営論。
内容説明
「客観評価」「評価のフィードバック」を掲げ、給料格差と勤労意欲の連動を信じた成果主義はいちばん大切な人材育成機能を破壊した。いま、企業はどのようなシステムを再構築すべきなのか。「やり過ごし」「尻ぬぐい」など先達の知恵と経営戦略論が明かす“育てる経営”の思想。
目次
第1章 客観評価の虚妄
第2章 貧困な発想
第3章 『虚妄の成果主義』が批判したもの
第4章 目的はモチベーション
第5章 人的資源は買えない
第6章 競争優位の源泉としての資源・能力蓄積過程
第7章 例解:発明の対価
第8章 育てる経営
著者等紹介
高橋伸夫[タカハシノブオ]
1957年北海道生まれ。小樽商科大学卒。筑波大学大学院社会工学研究科単位取得。学術博士(筑波大学)。東京大学大学院経済学研究科教授。専門は経営学・経営組織論
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感想・レビュー
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芸術家くーまん843
1
「客観評価」「評価のフィードバック」を掲げ、給料格差と勤労意欲の連動を信じた成果主義はいちばん大切な人材育成機能を破壊した。いま、企業はどのよう なシステムを再構築すべきなのか。「やり過ごし」「尻ぬぐい」など先達の知恵と経営戦略論が明かす<育てる経営>の思想。虚妄の成果主義』の 著者によるこれからの経営論。抜粋◆1990年代、華々しくマスコミを賑わしながら導入された成果主義は、ことごとく失敗したと言っていいだろう。会社によっては、経営者や導入責任者だけが、いまだ失敗を認めず、看板を掲げているケースもあるが2013/01/25
三上 直樹
0
成果主義を徹底的に断罪し続けている高橋伸夫さん。この中でも、なぜ成果主義では職場の成長が阻害されるのかあげつらっていますが、それでは日本的論功制ではどのような形になるのかは明らかではありません。 成果主義を否定しているのは松本順市先生と同じですが、そこから到達する結果が違うだけに、この違いは自分で調べてみようと思います。2016/12/17
ぽん教授(非実在系)
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失敗するシステムである成果主義に対する日本型年功制・育てる経営についての提言である。人材育成をしなければそもそも良い人材が発生しないという当たり前のことを著者は述べているが、その当たり前をわからないダメ経営者を多数見てきたイライラを読んでいて感じる。まさに苦労人。2015/08/13
noritsugu
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第五章まではすーと読めたのだが、第六章以降はなんかよくわからなかった(本の内容というより、自分の読む気持ちの変化の方が大きそうだけど)。それにしても、Amazon レビュー評価割れまくり。2006/09/06
モンジャ
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オーディオブックにて。成果主義の良くないところを、あーそうだよねって感じで言語化されてて気持ちいい感じで聞いていました。育ち育てる事をどうやってしていけるかを考えようかと思っています。2020/04/15