講談社選書メチエ
知の教科書 ニーチェ

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  • サイズ B6判/ページ数 238p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784062582797
  • NDC分類 134.9
  • Cコード C0310

内容説明

誤解され続けてきた哲学者ニーチェ。病気に苦しむ哲学者の健康法とは、発狂後に描かれたただ一枚のスケッチが告げるものとは、思想誕生の秘密とは―喜劇的で少し哀しい生涯を辿りながら、そのラディカルな思想の全貌を明らかにする。

目次

ニーチェの生涯と思想(哲学者ニーチェ;ニーチェはドイツ人か ほか)
ニーチェのキーワード(教養俗物;自由なる精神 ほか)
三次元で読むニーチェ(ただ一度だけ;パラグアイからの手紙 ほか)
著作解題(『悲劇の誕生』(一八七二年)
『反時代的考察』(一八七三~一八七六年) ほか)
知の道具箱

著者等紹介

清水真木[シミズマキ]
1968年東京生れ。東京大学文学部西洋古典学科、同哲学科卒業。同大学院人文社会系研究科博士課程修了。博士(文学)。専攻は哲学、哲学史。現在、広島大学総合科学部講師
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

レートー・タト

7
ニーチェ自身の生涯についての固定的なデータを提示しつつ、そのデータに基づいての著作の分析論や、ニーチェ特有の概念説明などは、極めて明解であっさりとしている。ニーチェのアクチュアリティを知るためのガイドブックとしても最適な本だと考えられる。ニーチェ自身の著作に見られる権力への意志の二元論の核にある健康/病気の対概念が、ニーチェ自身の健康状態と対応していて、ニーチェ自身が否応なくこの問題と向き合わざるをえない立場に置かれていたということ、そこにニーチェのオリジナリティがあると喝破した点はとても見事だと思う。2011/01/03

anarchy_in_oita

5
「精神的な健康」をキーワードにニーチェの主要概念を整理している。めちゃくちゃわかりやすい。自分は「永劫回帰」が出てくる文脈が全くわかっておらず、「ニーチェ」という言葉から連想される断片的な情報としてしか理解できていなかったが、本書を読んで初めて「強者が自らの生に対して課すことのできる最大の負荷としての仮説」なのだと納得できた。テクストの意味は一義的に確定できないということに甘えて、好き勝手にニーチェを自分の思想に引き付けて曲解し援用するような解説書(笑)の中で本書の知的誠実性は際立っていると思う。おすすめ2020/11/30

ハニ

4
読みやすかった。 ニーチェ絶対性格悪いだろ。2011/08/25

hakootoko

3
Young At Heart2021/03/30

南註亭

3
ニーチェについてはこれまでにも多数の解説書などが出版されているが、本書は伝記・思想・著作解題・ブックガイドなどで構成されている。 文体も読みやすく内容も充実しており、おすすめできる本だといえる。2009/04/07

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