内容説明
「自分の姿が自分自身で感じ取れない」不安。“自己の病理”を抱える少年少女たちはどこへ行くのか。他者の欠如、自己の空虚感がストーカーを生み、凶悪犯罪を呼ぶ。現代人の病理を映し出す自己確認型犯罪を手がかりに、彼らの心の深い森にわけいる。
目次
第1章 深い森―「オウム事件」と『ノルウェイの森』
第2章 「空虚な自己」の心理学
第3章 「自己確認型」犯罪が誕生したとき
第4章 「自己確認型」犯罪をよむ
第5章 レゾー型人間の誕生―現代と虚ろな若者
著者等紹介
影山任佐[カゲヤマジンスケ]
1948年、福島県生まれ。東京医科歯科大学医学部卒業後、パリ大学犯罪学研究所等を経て、現在、東京工業大学教授。医学博士。専攻は犯罪精神医学、精神病理学
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