講談社選書メチエ<br> 自己を失った少年たち―自己確認型犯罪を読む

講談社選書メチエ
自己を失った少年たち―自己確認型犯罪を読む

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  • サイズ B6判/ページ数 214p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784062582285
  • NDC分類 368.7
  • Cコード C0311

内容説明

「自分の姿が自分自身で感じ取れない」不安。“自己の病理”を抱える少年少女たちはどこへ行くのか。他者の欠如、自己の空虚感がストーカーを生み、凶悪犯罪を呼ぶ。現代人の病理を映し出す自己確認型犯罪を手がかりに、彼らの心の深い森にわけいる。

目次

第1章 深い森―「オウム事件」と『ノルウェイの森』
第2章 「空虚な自己」の心理学
第3章 「自己確認型」犯罪が誕生したとき
第4章 「自己確認型」犯罪をよむ
第5章 レゾー型人間の誕生―現代と虚ろな若者

著者等紹介

影山任佐[カゲヤマジンスケ]
1948年、福島県生まれ。東京医科歯科大学医学部卒業後、パリ大学犯罪学研究所等を経て、現在、東京工業大学教授。医学博士。専攻は犯罪精神医学、精神病理学
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感想・レビュー

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武井 康則

6
少年犯罪が頻発した頃に書かれた本。少年たちが言ったことに反応しているが、人は自分にピッタリくると思う、ある面理想化された言葉を選ぶので、それを真実と言っても仕方ない。青年期はいつも目的が見えず空虚でいら立っているものだろう。それを村上春樹からコフート、果ては「自転車泥棒」「太陽がいっぱい」なんて映画まで引っ張り出してきて最後は森鴎外に当てはめる。それなら今の少年犯罪は今だけの事象ではないということになる。2019/12/09

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