内容説明
皇帝の居住地として天の子午線に対応する軸線をもつ王都長安東西九・七キロ、南北八・六キロのグリッド・プランはどのような宇宙論に基づいているのか。唐代最大の世界都市の構造と繁栄の様相を探る。
目次
プロローグ 大雁塔からのながめ
第1章 ユーラシア大陸の三つの都(歴史は、人間と環境の関係史である;三都の物語―コンスタンチノーブル・バグダード・長安;中国の空間構成と王都の変遷)
第2章 長安は、宇宙の都として設計された(都市のデザイン;王都は正統性を主張する)
第3章 住民が、長安を生活の都に変えた(宇宙の都から生活の都へ;盛り場のにぎわい)
エピローグ 北京と長安
著者等紹介
妹尾達彦[セオタツヒコ]
1952年、広島県生まれ。立命館大学文学部卒業。大阪大学大学院文学研究科博士課程修了。現在、中央大学文学部教授。専攻は中国都市史
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。