講談社選書メチエ
万能人とメディチ家の世紀―ルネサンス再考

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  • サイズ B6判/ページ数 284p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784062581943
  • NDC分類 237.04
  • Cコード C0322

内容説明

メディチ家を筆頭に、都市貴族たちの未曾有の繁栄。物質の王国と表徴の帝国が誕生した。パトロネージと絢爛豪華な芸術、社交と祝祭の坩堝=花の都、台頭する人文主義者たち、聖と俗、科学と魔術、中世と近代が渾然一体となったエネルギッシュな世界…。一五世紀随一の万能人アルベルティを水先案内人に、激動の社会とその精神を読み解く。

目次

第1章 メディチ家の世紀
第2章 聖都フィレンツエ
第3章 魔術としての遠近法
第4章 建築・自然・エロス
第5章 女と子供の居場所
第6章 変貌する家族と個人
第7章 ユマニスムとルネサンスの精神

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

キムチ27

19
池上氏が優秀なのはわかるけど、内容は抽象の域を超えず、文体がきわめて固く、楽しめない。もっとも彼はアカデミックに一般市民を啓蒙すべく書いたのだと考えれば納得だが。 講談社選書という事で期待した方がまずかった。 ”普遍に接しながら多様性を相手とする” かくして、万能人と呼ばれる者たちが時代に湧き上がる課題を自らのモノとして対決していく姿が・人間的・あまりにも人間的というのを再確認。 そしてヒューマニストが多種多様の概念をねん出し、時代の真髄に食い込んで行って・・具象的な説得が欲しかった。2014/01/05

こぽぞう☆

17
メディチ家についてはあまり紙幅を割かれていない。近代の誕生としてのルネサンスをアルベルティという万能人を通して描く。女性についてもう少し書いてあったら良かった。2016/09/13

ik

3
アルベルティを案内人として15世紀ルネサンスを見る。専門用語が多いのでシエナより読むのに時間はかかりますが内容はみっちりたっぷりでとても面白い。タイトルに敢えてアルベルティを入れなかったのはそのほうがアルベルティらしい、というのがまさにそうだなと。アルベルティは何回読んでもわからないところはわからないけどその捉え難さも含めてなんとも魅力的。福田氏のアルベルティと合わせて読むと一層面白い。2016/05/18

pako

3
F.W.ケントによる研究を参考にしたフィレンツェの家族の形に触れられていたり、ロレンツォが教えとしていたアルベルティについて書かれている。メディチ家についてもいくつか...印象に残ったのは当時の子供の扱いについて。2012/11/19

yanapong

1
ルネサンス期のユマニスト(人文主義者)とフィレンツェの街を描く。2010/12/15

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