内容説明
天真爛漫、無邪気な天才―。それはモーツァルト一流の「演技」だった。冷徹な計算、シニカルな人間描写、社会変革への情熱。最新の研究にもとづいて名曲の数々を聴き直し、その「魅力」と「毒」の根源に迫る。推薦CDガイド付き。
目次
第1章 モーツァルトの新しい顔
第2章 「晩年の危機」の真実
第3章 民衆のなかへ―沃野開く最後の年
第4章 「伝記」をつくった人びと
第5章 「演技」とユーモア―歌曲の世界
第6章 フィオルディリージ五態―成長する女性の姿
第7章 シンフォニーを聴き直す
第8章 目録の謎
第9章 モーツァルトとバッハ
補章 本書のためのCD選