内容説明
なぜ、目前で見た「少年」の願が「大人」として記憶されるのか。他人の犯行を自分のものと思いこむ理由は?凶器というストレス、過酷な取調べが生みだす知覚の歪み、記憶の変容の構造を解明し、日本の捜査の問題点、あるべき未来を問い直す。
目次
第1章 記憶のメカニズム
第2章 変容する「目撃」
第3章 「目撃記憶」論争
第4章 無実の人が自白に追いこまれるとき
第5章 何が証拠となりうるか
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゲオルギオ・ハーン
30
ジャンルは犯罪心理学。目撃証言の信頼性についての検証や人の記憶が歪む要因を調べ、目撃証言を否定するのではなく、どういう聞き方をしてフォローすると実際の出来事を正確に思い出し、証言できるのかというところまで踏み込んでいるため実務的な面からも面白いと思いました。私は実際に万引き犯を追いかけたことがあるが、確かに証言した犯人像と実際の犯人が異なっていて罪悪感を持ったが、ストレスがかかることで記憶は歪んでしまうと分かって少し気楽になった。また、海外ドラマの目撃証言確認の場面のリアリティも分かり、興味深かった。2023/01/27
がっち
4
記憶は変形する。内部要因や外部要因のストレスによってだ。そのためできるだけ真実記憶を引き出すように尋問したり、証言を洗い出す必要性がある。A2011/01/31
anchic
1
目撃証言の聞き方などは参考になりました。
ゼラニウム/フウロソウ科
0
図書館にない2021/10/30