講談社選書メチエ<br> 最澄と空海―日本仏教思想の誕生

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講談社選書メチエ
最澄と空海―日本仏教思想の誕生

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  • サイズ B6判/ページ数 270p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784062581455
  • NDC分類 182.1
  • Cコード C0315

内容説明

804年。遣唐使船で、ともに超大国唐を目指した二学僧。運命は二人を、協力者からライバルへと変える。天台の「正統」理論を学び、日本仏教千年の礎を築いた最澄。勃興する「新思想」密教を学び、独創的な世界構造論を樹立した空海。二巨人が思索を重ねた「一念三千の哲学」「マンダラ理論」等を読み解き、「日本仏教」誕生の瞬間に迫る。

目次

第1章 源泉としてのインド仏教
第2章 中国―仏教のメタモルフォーゼ
第3章 最澄―日本仏教の転換
第4章 天台実相論
第5章 一念三千の哲学
第6章 最澄と天台の世界観
第7章 空海―密教の導入者
第8章 密教行者としての空海―虚空蔵求聞持法
第9章 空海のマンダラ理論
第10章 空海と密教の世界観

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

takeapple

20
日本仏教の二人の巨人の軌跡が客観的に述べられ、著者による仏教思想史上に位置付けられている。入門書として最適だと思った。今後それぞれの著作や天台宗、真言宗の教義を学んで行きたい。2018/10/15

モリータ

13
◆天台教学と密教の基本的な考え方を中心に、最澄・空海が日本仏教史上でなしたことを解説。どちらの教学もおぼろげにしか知らなかったのでやや理解が進んだ。◆最澄の天台教学が「はじまりの哲学」であり、後の日本仏教の胎盤になり得た理由、良くも悪くも「日本的」な部分など、もっと理解したい。◆空海の密教の目指すのは即身成仏・世界との合一など、ついわかった口を利いてしまいがちだが、基礎からおさえる必要あり。◆空海がいう「マンダラ」や「仏」の指示対象は広く、絵マンダラの配置は重要でなかったのでは、という指摘は面白い。2018/04/21

moonanddai

9
いやさすがに難しかった…。真言宗の言葉は「ああ聞いたことはある」程度は言えるのですが、天台宗はほとんど初見。「五時八教」「諸法実相」「三諦」とかとか…。ともあれ(とそう簡単にまとめることはできないとは思いつつ)法華の世界では、般若経の「空」といった否定的なだけではなく、すべては「空」であって「仮」であって「中」。この世界だって真実だ、捨てたもんじゃない、という肯定的なものなのでしょう…?。そこから(私がてっきり法華経とばかり思いこんだ)「一切衆生悉有仏性」本覚思想につながっていると理解しました。2021/08/13

ジュンジュン

6
もう意味が分からない(涙)。同時代を生きた二つの宗派(天台宗と真言宗)の開闢者の関係と軌跡を知りたがったけど…。二人の思想解説の章に入ると、まったくついていけなかった。巨大な壁に跳ね返された感じ。2019/01/23

アメヲトコ

1
密教つながりでもう一冊。佛教哲学は私には難解で、もうちょっと勉強してから読み直したいところ。2014/06/14

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