講談社選書メチエ<br> 中世音楽の精神史―グレゴリオ聖歌からルネサンス音楽へ

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講談社選書メチエ
中世音楽の精神史―グレゴリオ聖歌からルネサンス音楽へ

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  • サイズ B6判/ページ数 270p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784062581264
  • NDC分類 762.04
  • Cコード C0373

内容説明

宇宙の根源的な響きを表現し、クラシック音楽の礎となった中世音楽。その一大中心地・パリをめぐる知識人たちの交流が、新たな技法と楽譜を生み出した。数の学問としての「音楽」とは?単声聖歌からポリフォニーへ、世俗歌曲との出会い…。豊富な譜例と資料をもとに、中世音楽の精神世界に迫る。詳細なCDリスト付き。

目次

プロローグ グレゴリオ聖歌と中世の教会音楽
第1章 中世の音楽教育
第2章 ボエティウスの音楽論と中世知識人たち
第3章 オルガヌムの歴史
第4章 ノートルダム楽派のポリフォニー
第5章 アルス・アンティカの歴史的位置
第6章 アルス・ノヴァとトレチェント
エピローグ ルネサンス音楽への道

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

サアベドラ

6
中世ヨーロッパの音楽理論の発展の歴史。グレゴリオ聖歌とかアルス・ノヴァとかそこら辺の話。アラブだったらウード、モンゴルだったらオルティンドーや馬頭琴といった感じに、その本に関連する音楽を聴きながら読書するの好きで、中世ヨーロッパ関係を読むときは吟遊詩人の歌曲やグレゴリオ聖歌をよく聴く。そんなわけでなんとなく本書を手にとってみたのだけれど、案の定、数学的な話が多くて音楽をちゃんと勉強してない自分にはさっぱりついていけなかった。とりあえず巻末に書いてあるオススメCDを図書館で何枚か借りてみようと思う。2012/11/29

おだまん

5
教科書的ではあるけれど、古楽を理解するために必須と聞いて。一度読んだだけではやはり難しく、半年〜一年くらいかけてゆっくり学びたい感じの充実した内容。音楽と数学とは切っても切れない関係だということは分かった。2015/01/04

吟遊

2
デュファイの前で終わる、中世音楽史。テトラコルド、全音・半音の取り方。リズムの表記法。数学。古代ギリシャ、ローマからの影響。2015/07/16

ヤクーツクのハチコ

2
「音楽の本質は調和(ハルモニア)にあり、その調和の秘密は数の関係に秘められ、天空の諸物や四大元素の関係や四季の変化などの宇宙的現象に存在する」この中世の神学・数学としての音楽理論の説明から始まって、大学の発生、知識人たる学生や修道士の移動や巡礼の道を通した音楽の伝達、世俗音楽との融合からルとネサンスへ至るまでの流動性が生き生きと書かれている。個人的には「修道院図書館に保存されていた手写譜」や「無名の学生Anonymous 4の残した楽譜」等の言葉が何だかロマンチック。巻末のCDリストと文中の譜の画像も親切2012/08/25

星のソムリエ

1
バロック以前の音楽に関しての情報があまりなかったので、目から鱗が落ちるような思いでした。宗教色が強かった時代の音楽と、それを奏でる音楽家の意識(精神)が、のちのバロック〜古典派〜ロマン派へと受け継がれている源泉を知ることができました。2011/10/29

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