講談社選書メチエ<br> ユダヤ教の誕生―「一神教」成立の謎

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講談社選書メチエ
ユダヤ教の誕生―「一神教」成立の謎

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  • サイズ B6判/ページ数 278p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784062581141
  • NDC分類 199.02
  • Cコード C0314

内容説明

放浪、奴隷、捕囚―一千年もの民族的苦難のなかで、遊牧民の神は成長し、ついには全宇宙を創造・支配する唯一神ヤハウェに変貌する。キリスト教、イスラームを生み、歴史の果てにイスラエル国家をも造り上げた「奇跡の宗教」誕生の謎に、『聖書』を精緻に読み解きつつ、決定的に迫る。

目次

プロローグ ユダヤ教とは何か
第1章 導く神―放浪の民に与えられた約束
第2章 解放する神―エジプト・奴隷生活からの脱出
第3章 戦う神―「聖戦」と約束の土地カナンの征服
第4章 農耕の神―農業王国としてのイスラエル
第5章 審きの神―王国の発展と選民思想の強化
第6章 隠れたる神―ユダ王国滅亡の衝撃
第7章 唯一なる神―世界の歴史を導く神へ
第8章 律法の神―ユダヤ教の成立

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

印度 洋一郎

3
書名通り、ユダヤ教では無く、今「ユダヤ教」と呼ばれている信仰が成立するまでの経緯を、聖書や歴史的記録から考察している。著者が紹介する、ある説によると古代オリエントで「ハビル」と呼ばれていた、あちこちの共同体から離脱した様々な人々がカナンの地にやってきて宗教的共同体を作ったのがいわゆる「イスラエル」だという。出自の異なる人々を結びつけるために強力な信仰が必要で、それを維持するために戒律(他の民族に同化させないための)も必要だった。聖書の神の理不尽にも思える厳しさは、彼らの置かれていた過酷な環境を物語る。2013/09/04

なかたにか

1
かなりいい感じの本だと思う。だけど、「ユダヤ教ってなんだろ?」という軽い気持ちで、「『ユダヤ教の誕生』?かっこいいから、これだ!」なんて読むと辛いかもしれないです。 きっちり興味感心があるなら始めに読んでもアリかもしれないです。 ただの一般教養として、という程度で、本を読みなれてないなら、少し後回しの方がいいかもしれません。『ユダヤ教の本』や『キリスト教の本』などを先に読むと、まったく読まないよりは楽に読めると思います。2012/06/25

amemosky

0
映画「エクソダス:神と王」で興味もったのでユダヤ教成立の歴史をかじる。出エジプトの時点で部族連合の神、ダビデの国家守護の神、バビロン捕囚時代にゾロアスター教の二元論や終末思想とりいれたりと、民族の歴史とともに変容していく。ユダヤ教から派生したキリスト教もイスラムも奴隷のルサンチマンを引き継いでるかもしれないけど、それを昇華させたいという思いも込められているから今なお人を引き付けるのかなと思った次第。 オリエントの考古学で旧約記述のウラどりするのが面白い。2015/03/24

cdttdc

0
モーセ以降の話が頭に入って行きづらい。再読。2012/05/20

てり

0
主に聖書を振り返りながらユダヤ教の成立までをたどる。キリスト教とは違う、律法を守りメシアを待望する彼らの在り様。一回読んだくらいではなかなか難しいが勉強になった。2022/09/13

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