講談社選書メチエ
記憶―「創造」と「想起」の力

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 283p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062580939
  • NDC分類 141.34
  • Cコード C0370

内容説明

なぜ一杯の紅茶から、「記憶の大伽藍」が出現しうるのか?記憶とは、刻印の「集積」ではなく、「生成」しつづけるダイナミックなシステムである。回想、追憶、想起がもつおどろくべき創造力に光をあて、アートの現場、歴史認識、言語状況を横断しながら、終わりなき構築としての「記憶」を透視する。

目次

第1章 記憶と創造
第2章 回想の力
第3章 写真と不在
第4章 想起する歴史

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

子音はC 母音はA

2
脳科学としての記憶の仕組みから始まり古代からの知恵として記憶術にも触れ写真のもつ記憶の想起、さらには歴史と記憶の在り方を系譜学的に辿る。個人的には(バベルの年代記)の項でベンヤミンが《街路名》から場の記憶を辿る事を述べていたのが印象的。 2014/06/22

シュミットさん

1
「人間の記憶は個々の事柄の痕跡が保存されてできているのではなく,現在との関係においてつねに生成しているものである.それは一度入力されれば消えないような静的イメージではなく,環境との物理的な関わりにおいてダイナミックに変化してゆくものである.」(p.168)こうした記憶のダイナミズムが芸術の創造においてどうかかわるのだろうかー.また現代はあらゆる「記憶」のイベント(祝日など)に満ちている.本書はそのような私たちの生と「記憶」の関わりを扱っている.2009/02/16

Seis Gatos Negros

0
私は港氏の他の著書にはそれほど惹かれないのですが、これを読んででサントリー学芸賞は独特な作品に賞を与えるなあと思いました。創造の根幹に触れる面白い着想の本です。

h3f

0
うーん、こういうタイプの文章を書く人って苦手かも。でもエーデルマンの本は読んでみたくなった。2009/08/16

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/376289
  • ご注意事項