講談社選書メチエ
セクシュアリティの近代

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  • サイズ B6判/ページ数 244p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784062580861
  • NDC分類 367.9
  • Cコード C0321

内容説明

「近代」は日本人の性をいかに変えたか?性の王国=江戸の豊かさを、開化・西洋性科学が引き裂いていく。『青鞜』の激しい処女論争、奇怪な似非性科学の氾濫、「強い男・弱い女」神話の呪縛など、外部からの力に揺れつづけた近代日本の性を鋭く解析する。

目次

序 透谷、処女を論ず
第1章 色情のエチカ
第2章 文明開化のセクソロジー
第3章 性欲の時代
第4章 性家族の肖像
第5章 男らしさと女らしさの神話
第6章 戦争と母性愛の時代

感想・レビュー

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左近

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ヘテロの男女にまつわる性の言説が近代に入ってどのように変化したかを、雑誌の投稿等一般の人々の反応を中心に眺めた本(同性愛等他の性的嗜好には言及なし)。近代国家の基礎として重要視された夫婦を元に男女観、性欲観、男らしさと女らしさについての言説が発展していき、最終的に戦時中人材という資源を作る道具として利用されるようになる。西欧に影響を受けた言説は抑圧的で吐き気さえ覚えることもあったが、別の視点で性を捉えていた与謝野晶子の思想に興味が湧いた。2013/11/13

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