内容説明
室町中期から江戸末までの四百年、絵画の世界に君臨した天才絵師たち、元信、永徳、探幽…。「絵師の家」として、時の権力に巧みに結びつき、城、御所などの障壁画制作を独占していく。狩野派の画風はいかに創られたのか。「家」の継続はいかに図られたのか。狩野家の闘いと苦悩を新しい視点から描く。
目次
第1章 絵師の家、狩野家の出現―正信
第2章 狩野派の大成―天下画工の長・元信
第3章 栄光と大飛躍―永徳
第4章 狩野派の動揺
第5章 画壇の帝王―探幽
第6章 奥絵師の繁栄と衰退
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
yamahiko
12
血を繋げることに執着する「業」の深さの一端を垣間見る思いでした。ほとんど知らなかったことばかりだったので、とても面白く読めました。今後は、狩野派の絵を楽しめそうです。2017/09/09
AR読書記録
1
仕事がらみで手にとっただけでしたが、面白かった! わかりやすくお勉強になりました。ぼんやりとしていた“狩野派”のイメージがクリアになりました。ちょいと注文をつけるなら、もうちょっとルビをふってほしいのと、タイトルがちょい物騒な感じ、というところでしょうか。血じゃなくて血脈、くらいの…2012/12/06