講談社選書メチエ
ウィトゲンシュタイン

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  • サイズ B6判/ページ数 236p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784062580212
  • NDC分類 134.9
  • Cコード C0323

出版社内容情報

【内容紹介】
脱俗をこころみること3回。禁欲的同性愛者。そして根無し草の放浪者。工科大学に失望し、ようやく4つめのケンブリッジ大学で哲学を志す。「哲学の問題をすべて解決した」と確信した『論考』……。一時期、哲学をはなれた彼が再度『探究』した哲学の問題とは。奇矯なる魂の生んだ比類なき思索を追う。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

脳疣沼

4
ウィトゲンシュタインの哲学を冷めた目で見ているのが特徴的。冷めた目というより批判的である。でもその批判がどうも理解できないとうか納得できない。2017/12/12

左手爆弾

2
入門としてはよい書き方だと感じた。ひとつひとつの術語をわかりやすく提示し、背景となる知識をかみ砕いて提供する。ラッセルやフレーゲの理論を根底において『論考』が書かれたということは周知の事実だが、その解説から話が始まるのでわかりやすい。語ることと考えることが一体になっているというウィトゲンシュタインの発想は、何でそんなことをやろうとしたかわからないとついていけないだろうから。後期ウィトゲンシュタインについては、規則と私的言語の問題を中心に編まれていて、これはこれで手引きになると思われる。2017/04/09

かとう あき

1
後半の批判部が面白かった。ハイデガーと手法が似ている気がする。それは、おおざっぱに言えば生活に基盤を置いている点で、だ(後期の話だけだが)。すでに共同体の存在を仮定することにより、他者の実在を疑うということを回避できるわけである(ウィトゲンシュタインにおいてはさほど重要でないのかもしれないけど)。両者の陥る問題はやはり「私」的なものの扱いである。ハイデガーは「不安」による極端な解決、基盤となる生活(世界)から離れることで「私」を構築させよう(しよう)としたし、ウィトゲンシュタインは「私」的言語を曖昧に否定2013/08/02

0
多くの入門書を読んでそれなりに理解はできるものの、では『論考』のどこがそんなに画期的なのかがさっぱりわからなかったが本書を読んで初めてそこに理解のきっかけを与えられた。それだけで十分。中後期以降は野矢飯田鬼界永井氏らの入門書にはない視点があり勉強になったとはいえ少し大雑把(しょうがない)。最後のウィトゲンシュタイン批判は粗探し的で生産的な読みとは感じにくい。2011/09/15

いちもく

0
すげーわかりやすい2022/04/11

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