内容説明
八世紀、ユーラシア大陸。アッバース朝は、イスラム独特の都市間交通を利用し、交通網をつくりあげていった。「草原の道」「海の道」「川の道」は、北欧へ、アフリカへ、スペインへ、中国へと通じる。はじめて世界は一つになったのである。「ネットワーク論」の視角から世界史を書きかえる問題の一書。
目次
第1章 ネットワーク論と世界史成立の起点
第2章 イスラム・ネットワークの拡大と変容
第3章 アッバース朝と首都バグダード
第4章 アッバース朝における経済の発展
第5章 西方世界への拡大
第6章 内陸アジアのイスラム・ネットワーク
第7章 ヴァイキングの活動
第8章 ペルシア湾と中国沿岸部を結ぶ
第9章 黎明期の東アジア海上交易
第10章 イスラム・ネットワークからモンゴル・ネットワークへ