内容説明
狐、神仙、鬼、妖怪…。その裏側にかくされている「志異」の素顔。幻と現実のあわいに浮かぶロマンの世界。世を手玉にとる希有な手品、あるいは人を食った巧妙な魔術のようなその創造性。卓越したモラリストにして表現者・蒲松齢が描く、悲しくも楽しい人間模様。冴えわたる筆が、われわれの精神を解放し、躍動させる。
目次
第1章 その書のあらまし
第2章 科学は怖い
第3章 独創性の在り処
第4章 夫婦は異なもの
第5章 解語の花はいやらしい
第6章 詼諧玩世
第7章 批評家の群れ
第8章 よき友、よき女房