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講談社選書メチエ
フランス現代思想―一九六八年以降

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  • サイズ B6判/ページ数 294p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784062580120
  • NDC分類 135.5
  • Cコード C0310

内容説明

知の震源地、パリ。「実存」から「構造」へ、「構造」から「脱構築」へ…。一九六八年以後、めまぐるしく変貌する現代思想の原点はどこにあるのか?ラカン、アルチュセール、フーコー、デリダ…。彼らの哲学はどこから生まれてきたのか?ポスト・モダンのゆくえを見通す一冊。

目次

第1章 五月の「出来事」
第2章 幻滅と知識人の役割
第3章 サルトル
第4章 構造主義的マルクス主義者たち
第5章 反体制派
第6章 精神分析の政治学
第7章 フェミニズムの政治学
第8章 言語、権力と政治―フーコーとドゥルーズの仕事
第9章 言語・文学・デコンストラクション
第10章 「新哲学者たち」
第11章 社会学の位置
第12章 左翼知識人の沈黙

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

sakanarui2

2
五月革命の起こった1968年以後、フランスで活躍した主要な思想家・知識人について、それぞれの思想や政治的立ち位置、相互の関係性、影響力などを解説した本。先日千葉雅也の「現代思想入門」を読んだ流れで、20年以上振りに手に取った。読みこなせたとは言い難いが、個々の思想家について、また、その時代の日本についてももっと知りたいと思った。左翼的、右翼的なものの隆盛と衰退、その背景について考えたい。2022/06/16

s_n

0
サルトルやアルチュセールから、ラカン、バルト、デリダなどなど、フランスの現代思想と左翼の関係と影響を解説している。タイトルからだと現代思想史っぽいが、幾分ジャーナリスティックというか当時の政治状況の話しが多く、そのあたりに通じない私はかなり難儀した。ただ現代思想に興味ある人にはもっと違う種類の本をすすめたい。2011/05/28

かめちゃん

0
フランス現代思想の形成を六十年代末の学生運動を始めとする一連の政治的・社会的変動という文脈から評価した本。知識人の伝統的立ち位置(マルクス主義や大学組織)が揺らぐことで、統一的体系的な理論や理念に批判的な問題意識が立ち現れてくる。日本では笠井潔、スガ秀実、外山恒一といった人びとが精力的に論じてきた話のフランス版といえるかもしれない。思想・哲学はもちろん政治史の予備知識も必要で難しいが、日本では現代思想の紹介が政治色抜きに横行している感があるだけに、こうした歴史的背景はもっと分析するべきだと思えた。2018/03/11

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